今回はFXで破産してしまう仕組みについて詳しく解説していきます。
リスクが高いと思われているFXですが、実際に破産してしまうリスクはあるのでしょうか。
この記事ではFXで借金をする仕組みや、リスクの大きさを解説していきますので、これからFXをしようと思っている方は是非参考にしてみてください。
- FXで破産する可能性は低い
- なぜなら、FX会社が自動的にロスカットしてくれるから
- ただし、自分が許容できないレバレッジに設定している場合は要注意
- また、借金をしてFXの資金を作ろうと考えてはいけない
基本的にはFXで破産するということは考えられません。
ただし、自分が耐えきれない大きさのレバレッジをかけて取引しているという方は、突然の暴落で追証を求められることがあるので注意が必要です。
また、借金をしてまでFXのポジションを持とうとする方がいますが、そのような考えで投資をすると最終的には借金だけ残ることがあります。
FXをする際は余剰資金で行い、適切なリスク管理をしていきましょう。
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FXで破産する仕組み

FXでは少ない可能性ですが、借金が増えすぎて破産するという状態になることがあります。
それでは、FXで借金をしてしまうポイントを2つ解説します。
- 強制ロスカットが追いつかず追証を求められる
- 消費者金融からお金を借りてFXをする
FX会社には強制ロスカット言われるセーフティネットが用意されています。
基本的にはこの機能があるおかげで、自分の証拠金維持率が一定以上低くなるのを防いでくれます。
つまり、理論的にはFXによって借金をする可能性はないのです。
しかし、急激な暴落によってFXの強制ロスカット追いつかない場合があります。
具体的には2015年1月に起こった「スイスショック」です。
スイスショックとは…
スイス中央銀行は自国の通貨が一定以上の為替にならないように「無制限スイスフラン売り介入」を行なっていました。つまり、あるラインを超えないように自国の通貨をドンドン売り出して為替が高騰するのを抑えていたのです。これによってスイスフランは、底が抜けないレンジ相場を形成する安全な通貨と呼ばれていました。しかし、2015年1月15日にスイス中央銀行は為替介入を辞めることを発表し、スイスフランの為替が暴落しました。
これはスイスフランが20分間に40%以上も下落した出来事で、あまりの下落の早さに取引所の機能が上手く動かずロスカットされない人が多くいたんですね。
そのせいで、証拠金維持率がマイナスになってしまい、その補填分を求められてしまうということがありました。
今後もいくつかの通貨は大きな暴落する可能性があるので、レバレッジを高くして保有していると強制ロスカットが追いつかないということが考えられます。
そのため、自分が許容できないほどのレバレッジをかけて取引をするのは気をつけましょう。
また、FXでは強制的にロスカットされないためにお金を借りて証拠金を作っている人がいます。
これは借金をしてFXをしているという場合ですね。
この取引に勝つことができれば大きな利益となりますが、負けてしまうと借金を返せなくなる場合が多いですし、一気に不利になってしまいます。
そのため、借金をして証拠金を作るのは控えましょう。
FXで破産する人の原因
それでは次にFXで破産する人の原因を詳しく紹介していきます。
FXをやる際はこれらの項目に注意してトレードするようにしてください。
ハイレバレッジでギャンブルトレードをする

1つ目の原因はハイレバレッジでギャンブルトレードする場合です。
日本のFXでは最大25倍までレバレッジをかけることができますが、初心者がいきなり25倍で取引するのはリスクが高いです。
レバレッジとは…
自分の資金以上のお金で取引できるFXの機能
- レバレッジ2倍で取引▷資金量10万円で取引高20万円
- レバレッジ10倍で取引▷資金量10万円で取引高100万円
資金力がないとハイレバレッジのトレードだと強制ロスカットされるリスクが大きくなりますし、為替の変動についていくことができません。
そのため、最初はハイレバレッジで取引するのではなく、なるべくレバレッジを低くした状態でFXをするのがおすすめです。
借金をして取引をする

2つ目の原因は借金をしてFXをする場合です。
FXでは基本的に借金をして取引をする必要がないですが、負けを取り返すために借金をしたり、ポジションを長く持つために借り入れを行うのは辞めた方がいいです。
もし勝てれば大きく利益が出るかもしれませんが、そのようなトレードスタイルではいつか必ず借金を返しきれなくなってしまいます。
それを防ぐためにも、FXといった投資は生活資金に手を出さず必ず余剰資金で行うようにしていきましょう。
特に分析せずに取引を続ける

3つ目の原因は何となくFXをしているという場合です。
FXはただトレードしているだけでは利益が伸びず、その反面損失だけが広がっていきます。
それを防ぐためにも、毎回のトレードを記録し分析していくことが必要です。
しかし、多くの初心者の方は自分が負けた原因がわからずに、次の取引を始めてしまうため非常に勝率が低くなってしまいます。
そのため、一気に負けを取り返そうと借金をしてしまう可能性があるのです。
借金をすることよりもFXで大切なことは徹底した情報収集です。
適切なトレード手法や為替の情報があれば自然と自分の勝率や利益は伸びていきます。
お金を借りただけでは長期的に得るものがありませんので、勝てないと思ったら時間をかけて自分のトレードスタイルや相場の状況を調査するのが必要です。
こうした地道な努力を続けられるかがFXにとって重要になってきますよ。
損切りをうまくできない

4つ目の原因は損切りがうまくできないということです。
どんなに凄腕のトレーダーであっても100%勝てる投資家というのはいません。
いつか負けてしまいますし、彼らは当然負けることを理解して取引を行なっています。
しかし、勝てる投資家は損切りが非常に上手いです。
- 100%勝てる投資家は存在しない
- 大切なことは損失を広げないということ
損失を最小に抑える努力をしているので、負けても資金には大きく響いていきません。
初心者の方がFXを始めると全ての取引に勝とうとしてしまうため、損切りが上手くできず損失がドンドン広がっていってしまうんですね。
それを防ぐためにも、まずは損切りの仕方を徹底して学習することが重要ですよ。
FXで破産した体験談

それでは実際にFXで破産した体験談を紹介します。
これからFXで破産しないように気をつけるという方はこれらの例を確認しておいてくださいね。
編集部の知り合いの例を実際に載せておきます。
自営業をやっていたIさんは貯金1000万を使ってFXの世界に入りこむ。金利が高い通貨を利用したスワップ投資を行い1年目に1200万円の利益を計上。次にポンドの買い増しを行い利益が1億円を突破。しかし、資産がピークの10億円を超えた頃から、サプライショックが起こり資産額は3000万円へ転落してしまった。そこから巻き返せればよかったものの国税の調査によって脱税が発覚し、約1億円の追加徴税を求められる。それによってFXで稼いでいくことは不可能になった。
スワップ投資を上手く使えば大きな利益を取ることができますが、金融危機が起きてしまうと為替が暴落してしまうためリスクも大きい投資法です。
Iさんは上手く損切りができていれば上記のようなことにならなかったと思いますが、残念ながら1億円以上の借金になってしまいました。
学生時代からFXを始めたSさんは1年目から200万円の利益を出す。その後は、増えた元手を元にハイレバレッジのトレードをガンガン行い2年目には総資産が3000万を超える。周りからは天才と言われ、今度は億を狙ったトレードを狙うことに。しかし、いつかは必ず負けてしまうもの。ハイレバレッジで取引していたことが影響し、資産額は一気に300万円まで下がる。このままではダメだと借金をして大きくポジションを持つことを決意。しかし、その取引でも負けてしまい、最終的には借金200万円だけが残る結果となった。
投資にはビギナーズラックと言われる初心者が勝ってしまう現象がありますが、これはやはり偶然のものです。
そのまま調子に乗ってリスクの高いトレードをしてしまうと上記の例のように大きな借金を抱えてしまいます。
大切なのは負けた時にどうするかを常に考えてトレードすることです。
それを事前に対策しておけば、ここまでの損失が広がるということはないと思います。
FXで破産しないためにすること
それではFXで破産しないための方法を紹介したいと思います。
これからFXをしようと思っている方は是非参考にしてみてください。
生活費を使って取引をしない

1つ目のポイントは生活費を使って取引しないということです。
取引に熱くなり過ぎてしまうと、決められた予算以上に取引をしてしまうことがあります。
しかし、その取引で負けてしまうと自分の生活費がなくなってしまい借金をするしかなくなってしまいます。
そのため、生活費を使って取引をするのは非常にリスクのある投資なのです。
FXする際はどんなに負けていても自分の予算以上の取引をしないように常に冷静に投資していきましょう。
FXについてしっかり勉強する

2つ目の方法はFXについて勉強するということです。
FXは負けてしまえば借金をしてしまう可能性がありますが、勝ってしまえば何も問題ありません。
そのため、毎日FXの勉強をするのが借金をしない一番の方法です。
具体的なFXの勉強方法は本やセミナーで知識を付けていくか、FX会社が提供する為替情報を常に仕入れていくということです。
残念ながら一朝一夕でFXが上達することはありません。
毎日少しずつ触れていくことが、FXの上達に不可欠です。
取引ルールを作って損切りをできるようになる

3つ目のポイントを損切りを上達させるということです。
損切りを上手くできるようになるためには、事前に取引のルールを作っておくということが大切です。
- 一定以上損失が出たら損切りをする
- 一日一回負けたらそれ以上取引しない
取引をしている時ときはFXに集中してしまって、その場の感情で取引してしまいがちです。
しかし、それでは損切りが上手くできず取引ごとに取引の方法が異なってしまいます。
事前にFXの取引ルールを決めておくことで、毎回冷静に相場と照らし合わせることができます。
そのおかげで、損失の拡大を防ぐことができるのでおすすめの方法です。
FXで借金を作ってしまった時の対処法
それでは万が一借金を作ってしまった時はどうしたらいいか解説していきます。
任意整理もしくは自己破産という選択

まずは任意整理をしてみるのがおすすめの方法です。
任意整理とは…
債権者と交渉して自分が返済できる額まで借金を減らしてもらうこと
借金をしてしまったら自分で返す努力をするのが一番賢い選択です。
社会的信用を失わずに済みますし、借金をしてしまった反省にもなります。
また、日本の制度の1つに「個人再生」というものがあります。
この個人再生は借金を最大10分の1まで減らせる制度で、借金によって破産する可能性を低くしてくれます。
利用できるという場合は積極的に利用していきましょう。
ただし、借金が5000万円以下であるという条件があるので注意してください。
もし、この2つの方法で借金を返済できる目処が立たない場合は自己破産を視野に入れて弁護士に相談しましょう。
悩んだら弁護士に相談するのがおすすめ

とりあえず借金のことで悩んだら弁護士に相談するのがおすすめです。
借金の利息や元本の関係などによって本来払わなくていい額を払っている可能性もありますし、免責許可を受けられる可能性も高くなります。
また、法律のプロが支援してくれるので適切な制度や方法を提案してくれるので、借金からの復帰がかなり早くなります。
確かに、ある程度の着手金が発生してしまいますが、それ以上の借金があるという方は利用した方がいいです。

普通に取引していればFXで破産はしない

今回はFXの破産についての解説を行なっていきました。
リスクが高いと思われているFXですが、適切なリスクヘッジをできていれば借金を背負う可能性がかなり低いです。
なぜならロスカットの機能がついているからです。
しかし、ロスカットの機能が追いつかないほどのハイレバレッジで取引していた場合は注意が必要です。
FXをするという時は自分が許容できるリスクをしっかりと管理し、負けてしまった時の対策を事前に考えておくということが大切です。
FXを始めようと考えている方も、そんなにビビる必要はないと言えるでしょう。
