今回は、ETF(上場投資信託)の銘柄のひとつ「SOXL」についてくわしくまとめていきます。
現在、半導体不足で自動車や家電製品の製造などに大きな遅れが生じていることが、ニュースなどでよく取り上げられています。
そのような状況下で、大きく価格を伸ばしている金融商品がSOXLです。
SOXLはアメリカの半導体指数に連動したレバレッジ型ETFで、今後も半導体の需要が高まっていけば、さらなる大幅な上昇を期待することができるでしょう。
この記事では、そんなSOXLの特徴から過去チャートの分析、さらにそこから導かれる将来への見通しまでを、徹底的に紹介していきたいと思います!
- SOXLは米国の半導体指数に連動したETF
- レバレッジ型で3倍の値動きを目指す
- 約10年間で70倍以上のリターンとなる運用実績
- 変動が激しいので下落の可能性にも注意
- 長期運用にはあまり向いていない?
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SOXLとは?
SOXLはDirexion Investments社が運用するETFで、正式名称を「Direxionデイリー半導体株ブル3倍型ETF」といいます。
ETFというのは、金融商品取引所に上場された投資信託のことで、その価格はおもに株価指数と連動して運用されます。
SOXLはそのなかでもアメリカの半導体セクター企業を構成銘柄としたETFで、いわゆる「フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)」の3倍を目指すレバレッジ型の商品となります。
2010年3月11日から既に10年以上の運用となり、その純資産額は2024年10月30日時点で取引における1口あたりの基準価額は38ドル(約6,000円)となっています。
SOXLの特徴
SOXLには、金融商品としてどのような特徴があるのでしょうか?
そのおもなポイントとなるのが、以下の3点です。
- 短期間に大きな価格上昇がある
- 運用コストは他の金融商品と比べやや高め
- 配当金はほとんど期待できない
高いリターンが見込める
SOXLは、ETFのなかでもとても値動きの激しい銘柄です。
もともと半導体業界は株価の変動が大きく、SOXLはそこへさらに3倍のレバレッジがかかっているため、よりボラティリティ(価格の変動率)が高くなっています。
たとえば、2020年のコロナショックの際には、2月中旬の20ドル台からわず1ヵ月程度で、4ドル台へと80%近くも下落してしまいました。
しかし、その後は右肩上がりで8ヵ月足らずで20ドル台に回復、さらに2021年11月には72ドル台まで上昇しています。
したがって、SOXL運用する際には、それぐらいの変動にも耐えられる余裕を持った資金や、冷静な対応力なども必要となってくるでしょう。
現に、2022年1月から2024年10月までのチャートを見ると、2022年後半から2023年には大きく下落していたことが分かります。
米国経済の影響が顕著に出るので、ある程度リスクも考慮しながら取引していくと良いでしょう。
また、レバレッジ型ETFは株価が横ばいのときには下落する性質があるので、その点にも注意が必要です。
運用コストがやや高め
SOXLは経費率が0.95%と、FXや株式など他の金融商品と比べてやや高めになっています。
経費率とは、ETFの運用にかかる年間コストが純資産額に対してどれぐらいの割合かを示したもので、それを日割りした分が毎日の基準価額に反映されています。
ただし、この経費率自体はレバレッジETFとしては標準的で、決してSOXLだけが特別高いわけではありません。
日本国内のレバレッジ型ETFと比較しても、むしろコストは安いといえるでしょう。
また、先程も解説したようにわずか数ヵ月で倍以上に上昇することも珍しくないので、ハイリターンを考えればほとんど気にする必要のない金額といえます。
配当金は期待できない
ETFにも、通常の投資信託と同じように分配金を受け取ることができる銘柄があります。
SOXLもそのひとつですが、配当利回り自体は2.09%程度とそれほど高くはありません。(2024年8月時点)
これもレバレッジ型ETF全般に共通している特徴ですが、配当金は最初からあまり期待しておかない方がよいでしょう。
そもそも、SOXLは値動きがかなり激しく、長期間保有して配当金を狙う運用には向いていません。
基本的には、値上がり益のみを考えて、短期間で取引していくかたちが多くなるでしょう。
SOXLを取引できる証券会社
それでは、実際にSOXLを取引するにはどの証券会社を選べばよいのでしょうか?
ここでは、特におすすめとなる2社について紹介していきます。
IG証券
おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A |
安全性 | A+ |
取引方法 | CFD(差金決済取引) |
最小取引単位 | 1口 |
取引手数料 | 2.20セント/1株 |
IG証券では、CFD(差金決済取引)によるETFの取り扱いを行っています。
そのため、25%の維持証拠金率でさらに効率良く、少額資金でSOXLを取引することができます。
SOXL以外にも、実に1万7,000以上ものCFD銘柄を取り揃えているので、組み合わせてより幅広い投資を行うことができるでしょう。
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初心者向けの学習コンテンツも充実しているので、初めての人でもスムーズに取引を始められるはずです!
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マネックス証券
おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A- |
安全性 | A |
取引方法 | 現物取引 |
最小取引単位 | 1口 |
取引手数料 | 110円〜(取引毎手数料)/550円〜(一日定額手数料) |
マネックス証券では、SOXLを現物取引で扱っています。
取引手数料は、1注文ごとの「取引毎手数料(税込110円〜)」か、あるいは1日に何度取引しても定額の「一日定額手数料(税込550円〜)」のどちらかを選ぶことができます。
マネックス証券では、他にも4,000銘柄以上のETFを取り揃え、アメリカETFの9銘柄に限っては買付手数料が全額キャッシュバックで実質無料となる「USAプログラム」なども提供しています。
また、銘柄ごとに分配金利回りや信託報酬、純資産総額などを記載した一覧や、売買・保有ランキングも用意されているので、初心者でも分かりやすく選ぶことができます。
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SOXLのこれまでの株価推移・チャート
ここからは、過去にSOXLがどのような推移で値動きしてきたのか見ていきましょう。
実際に運用を行う際の参考にしてみてください。
【2010〜2015年】運用開始から順調な上昇
SOXLの運用は、2010年3月11日から始まっています。
当初0.64ドルでスタートした価格は、ほぼ1年後には1ドル台に達し、その後は0.4〜0.8ドル台の間で比較的緩やかな推移で動いていきます。
2013年末に再び1ドル台に達すると、2014年7月には初めて2ドル台を突破、順調に上昇を続けていきます。
この頃はアメリカでスマートフォンが急速に普及していった時期とも重なり、それも好調の要因となっているでしょう。
6月1日には、この時期の頂点となる最高値2.77ドルを記録しています。
このように、最初の5年間程度では緩やかながらも右肩上がりの上昇を続け、当初の価格から4倍以上に伸びていることが分かります。
【2016〜2017年】右肩上がりで最高値を次々更新
2015年5月に最高値を更新したあと、SOXLの価格は2016年初頭に一旦1ドル台前半にまで下がってしまいます。
理由のひとつとしては、この頃にはスマートフォンの普及もある程度まで進み、売上高が伸び悩んだということもあります。
しかし、6月下旬に再び2ドル台まで回復すると、その後は翌年半ばにかけて過去最高値を更新し続けながら、一気に7ドル台まで価格を上昇させていきます。
10月以降はさらにその勢いを加速させ、11月には初めて10ドル台を突破、激しい上下を繰り返しながらも、そのラインを中心に推移していきます。
【2018〜2019年】さらなる広がりを見せる半導体市場
ここまで順調な伸びを見せていたSOXLですが、2018年10月に10ドル台から5ドル台まで一気に半額近く急落してしまいます。
原因としては、半導体の需要を支えていた中国でのスマートフォン販売が減速してしまったことや、米中貿易摩擦が生じたことによる不安などがあると見られます。
しかし、2019年に入ると再び上昇に転じ、4月に12ドル台を回復します。
その後は激しい上下を繰り返しつつも、10月以降は過去最高値を次々と更新、年末までに価格を18円台まで伸ばすこととなります。
この年は前年に比べ半導体市場は落ち込んでいますが、携帯電話の5G導入や自動車のEV化などを見込んで、成長が期待されていたと考えられます。
【2020年1〜3月】コロナショックによる大暴落
2020年のSOXLは1月からいきなり20ドル台を突破、好調な滑り出しを見せます。
しかし、2月に世界中に新型コロナが感染拡大し始めると、これまでになかったような大暴落を経験することとなります。
2月19日に史上最高値となる21.73ドルを記録した後、翌日からは価格が急落、3月20日までに4.26ドルと大きく落ち込んでしまいます。
つまり、わずか1ヶ月程度の間に、SOXLの価格は5分の1近くまで下がってしまったことになるわけです。
このように、SOXLには3倍レバレッジならではの大きなリスクがつきまとっていることは、常に頭に入れておくようにしましょう。
【2020年4月〜2021年7月】回復からの異例な高騰
コロナショックによって一時的に大きく値を下げたSOXLですが、4月以降は再び大きく回復していくこととなります。
その背景には、新型コロナ対策としてステイホームやテレワークが取り入れられ、いわゆる「巣ごもり需要」によって半導体の需要が大きく高まったことがあります。
10月には年初来の20ドル台を回復、その後はさらに勢いを増して、2021年初頭には前年の最高値の2倍となる40ドル台、さらに2月19日には史上最高値となる46.58ドルを記録することとなります。
【2022~2023年】米金利上昇に伴う下落
2021年以降は大きく上下動を繰り返しながらも、30ドル台から40ドル台半ばの高い水準で推移していました。
そして、2021年の年末から2022年の年始にかけては、最高値となる74ドルを突破しています。
しかし、2022年には米金利の早期利上げが逆風となり大きく下落しています。
アメリカの経済は新型コロナ以降回復傾向にありますが、それ以上にインフレへの懸念が強まっており、2022年上半期には米国株全体で価格を下げた形です。
【2024年現在】年初から上昇も米指標悪化による暴落
2024年に入るとSOXL価格が大きく上昇していました。
米企業の決算で軒並み高水準の結果となったことから、株高となった形です。
2024年8月の米国雇用統計で大幅な経済の悪化が示されており、結果株安を招いています。
SOXLの値幅は特に大きく、2024年7月の高値から8月は約60%もの下落です。
2024年10月現在は34ドルほどの価格まで回復しています。
SOXLはIG証券で購入することができますので、是非この機会に口座開設してみてください。
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SOXLの今後の予想・見通し
ここまでのポイントを踏まえ、実際に新型コロナ後の2021年以降にSOXLがどのような価格推移をたどっていくか、その見通しについて紹介していきます。
今後の投資を考える上で、ぜひ予想の土台としてみてください。
SOXLの予想①:長引く半導体の供給不足
2020年は新型コロナ対策としてステイホームやテレワークが推奨され、パソコンやタブレット、ゲーム機などの出荷が記録的に伸びました。
その需要の高まりから、半導体は世界的に供給不足となり、価格も大きく値上がりしています。
2021年に入ってからは、さらに米国テキサス州の大寒波や福島県沖地震などで半導体工場の操業停止が続き、事態の悪化に拍車をかけました。
IT分野のリサーチ・アドバイザリーを行うGartner社によれば、この状況は2021年中に解消されることはなく、少なくとも2024年頃まで供給不足が続くと予測されています。
したがって、その頃まではSOXLの価格も下支えされることが期待できるでしょう。
2023年現在は、半導体の需要増や生成AIのブームから大手NVIDIAの株価も高騰しています。
NVIDIAの価格高騰は、SOXLの価格上昇にもつながっており、2024年10月時点では期待が高まっている状況です。
SOXLの予想②:米経済悪化による不安定な相場
半導体業界は、景気の動向に大きく左右される性質があります。
2020年は新型コロナのダメージで世界中のほとんどの国で経済が減退、マイナス成長となりました。
しかし、2021年に入ってからは欧米諸国でワクチン接種が進み、アメリカやイギリスでは既に規制の解除なども段階的に実施しています。
そして、新型コロナの蔓延に関する規制は続々と解除されており、世界各国で規制緩和の動きが開始された状況です。
世界的に景気が上向けば、半導体の需要にもさらなる上積みが予想され、SOXLの価格上昇にプラスとなる可能性があります。
今後アメリカは利下げに転換するとされていますが、早期利下げが株価の転換点になる可能性もあるでしょう。
SOXLの予想③:技術革新による半導体の需要増
近年ではスマートフォンの普及を始め、様々な家電製品に半導体が用いられ、より身近な存在となっています。
今後も、携帯電話の5Gや自動車のEV・自動運転、さらにキャッシュレスやAI、ロボットなど、各分野で需要が飛躍的に伸びていくことが予想されます。
WSTS(世界半導体統計)では、2021年の世界半導体市場規模は前年比で26.2%増、史上初の5,000億ドルを突破しました。
2022年は前年比19.1%増、2023年は前年比4.8%増と、毎年の需要増加が予測されています。
予測通りに半導体不足が続くような状況となれば、今後もSOXLの価格を下支えすると期待して良いでしょう。
SOXLはIG証券で取引することができます。
CFD取引の定番業者ですので、是非今のうちに口座解説しておきましょう。
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SOXLを取引する際のQ&A
SXOLの取引について、よくある質問をまとめてみました。
気になる項目がある人は、ぜひチェックしてみてください。
SOXLの構成銘柄は?
SOXLは、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)をベンチマークとしています。
SOX指数は1993年にフィラデルフィア証券取引所によって作成されたもので、半導体の製造や販売に関わる大手企業30社の株式によって構成されています。
以下に、現時点での上位10銘柄を挙げます。
銘柄 | 比率 | |
エヌビディア(NVDA) |
| |
ブロードコム(AVGO) | 8.55% | |
インテル(INTC) | 6.19% | |
クアルコム(TSM) | 5.29% | |
テキサス・インスツルメンツ(TXN) | 4.30% | |
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) | 7.07% | |
マーベル・テクノロジー(MRVL) | 4.18% | |
アナログ・デバイセズ(ADI) | 4.11% | |
マイクロンテクノロジー(MU) | 4.26% | |
KLA(KLA) | 4.19% |
なお、このベンチマークは2021年8月25日から「ICEセミコンダクターズ・インデックス」に変更しました。
どちらも半導体分野であるため、SOXLと重複する銘柄も多いのですが、より値上がりしている銘柄が多く含まれているため、さらなるETFの価格上昇も見込めそうです。
SOXLはいくらから購入できる?
SOXLの基準価額は、1口あたりの価格を示しています。
2024年10月時点で基準価額は38ドルなので、つまり約6,000円から取引できることになります。
また、IG証券ではCDFによる証拠金取引が可能なので、25%の1,000円程度からでも取引できることになります。
実は、SOXLは2021年3月1日に株式分割を行い、口数を従来の15倍まで増やしています。
その結果、価格も15分の1となり、現在のように個人投資家でも気軽に取引しやすい条件となっているわけです。
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どのような投資方法が向いている?
SOXLは、約10年間の運用期間で価格が70倍程度にまで膨れ上がっています。
もしも当初から100万円を保有していたとすると、現在は7億円ほどまで資産が増えていたことになります。
ただし、実際にはその間にもコロナショックで5分の1以下、2022年の米国経済後退で7分の1など、大きな下落を繰り返していることも忘れてはいけません。
それに堪えて保有し続けるには、相当の資金力や精神力が必要となるでしょう。
また、レバレッジ型ETFは株価指数が横ばいのときは下落するといった弱点もあり、あまり長期保有には向いているとはいえません。
これらを総合して考えると、SOXLの運用方法としては、あくまで値上がり益を期待して短期間で売買していくのがおすすめとなります。
仮に長期保有するとしても、あくまで資産のごく一部を投入するか、あるいは価格が下がったタイミングで買い増していく、といった方法を取った方がよいでしょう。
SOXLまとめ
ここまで、「SOXL」についてまとめてきました。
SXOLは半導体指数に連動したETFで、過去1年間だけを見ても価格が3倍になるなど、とても注目を集めている銘柄です。
半導体については、今後も5Gや電気自動車の普及によって、ますます需要が高まっていくことが予想されます。
コロナショック時には大暴落するなど、3倍レバレッジ型ならではのリスクもありますが、トータルとして見ればさらなる価格上昇を期待することができるでしょう。
短期的なトレードにも向いているので、すぐに大きな利益を求めたい方に最適な銘柄です。
興味を持った方は、まずはぜひIG証券に口座を開設して取引を始めてみてください。
他にもFXや株式、バイナリーオプション、さらに独自のノックアウト・オプションなど多彩なサービスも用意されているので、幅広く投資を進めていくのにもおすすめです!
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