今回は、「楽天証券のCFD」についてくわしくまとめていきます。
楽天証券とえいえば、設立20年以上の実績をほこり、2020年には証券総合口座数が500万件に達した日本でも有数の大手証券会社です。
その楽天証券で、2021年1月からあたらしくCFDを取引できるようになったことをご存知でしょうか?
CFDには、ほかの投資にはないさまざまな魅力があります。
ここでは、その特徴やメリット・デメリット、さらに楽天証券のCFDがおすすめな人について、徹底的に紹介していきたいと思います!
- CFDはFXと共通点の多い取引
- 楽天証券のCFDは取引銘柄も充実
- MT4によるテクニカル分析や自動売買も可能
- 追証がないので資金管理には注意
- 低コストで幅広い取引をしたい人におすすめ!

楽天証券のCFDは、証券から商品まで幅広い取引を行うことができます。
コストも安く、取引単位も小さいので、少額資金からでもはじめやすく、初心者にもおすすめの取引です。
まだ楽天証券に口座を持っていない人も、これを機会にぜひCFD口座を開設してみてはいかがでしょうか!
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Contents
楽天証券のCFD概要

おすすめ度 | |
使いやすさ | A |
安全性 | A+ |
最低取引単位 | 1Lot=2〜3万円程度(日本225) |
スプレッド | 変動制 |
楽天証券では、国内外の株式やFXをはじめ、投資信託からポイント投資まで幅広い金融商品を取りあつかっています。
以前はCFDも取引できていましたが、2013年に一旦サービス終了となり、今回はそれをリニューアルしたかたちとなります。
CFDとは?

CFDとは「Contract for Difference」の略で、日本語では「差金決済取引」となります。
これは簡単にいうと、証券や商品などを保有しないまま、それを「売買した場合に生じる価格差」のみで金銭をやり取りする取引のことです。
実際の商品(現物)をあつかう必要がないので、資金にレバレッジをかけてその何倍もの取引を行うことができる「証拠金取引」も可能となります。
ここまで説明しても、まだ分かりにくいと思う方がいるかもしれませんが、実はみなさんがよく知っているFXもこのCFDの一種です。
したがって、その特徴も以下のようにFXと共通点が多くなります。
- レバレッジをかけられる(証拠金取引)
- 「売り」からでも取引をはじめられる
- コストは売買時の価格差(スプレッド)のみ
▼CFDとFXの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。

楽天証券のCFDの特徴

楽天証券のCFDには、「証券CFD」と「商品CFD」の2種類の取引口座があります。
証券CFDというのは、たとえば日経平均株価のような市場の株価指数などを参照し、その価格に応じて取引を行うというものです。
証券CDFでは現在、以下の7種類の取引銘柄をあつかっています。
銘柄(日本語表記) | 参照原資産/取引所 | 1Lotあたりの価額 |
JP225(日本225) | 日経225先物/CME | 株価指数×10 |
US30(米国30) | NYダウ先物/CME | 株価指数×1 |
US500(米国500) | S&P500先物/CME | 株価指数×1 |
NAS100(米国NAS100) | NASDAQ100先物/CME | 株価指数×1 |
UK100(イギリス100) | イギリスFTSE100先物/ICE | 株価指数×1 |
GER30(ドイツ30) | ドイツDAX先物/EUREX | 株価指数×1 |
EU50(ユーロ50) | ユーロ・ストックス50先物/EUREX | 株価指数×1 |
商品CFDは2021年5月より取引開始で、以下の3種類の銘柄が追加されています。
銘柄(日本語表記) | 参照原資産/取引所 | 1Lotあたりの価額 |
XAUUSD(金) | 金のスポット取引 | 1トロイオンス |
XAGUSD(銀) | 銀のスポット取引 | 10トロイオンス |
USOIL(原油) | WTI先物 / CME | 10バレル |
また、2021年10月からは原油の取り扱いもスタートしました。

銘柄名 | 参照原資産/取引所 | 取引時間 | 必要最低証拠金 |
---|---|---|---|
原油 | WTI先物 / CME | 8:30~翌6:55 | 約0.2万円 |
もうひとつ、楽天証券のCFDならではの特徴となっているのが、MT4での取引です。
FX取引ではおなじみの世界的な取引プラットフォームで、高度なチャート分析や、EAによる自動売買なども利用できるようになります。
また、楽天証券内でのサービス提供となっているため、CDF口座にダイレクトに入金する以外にも、口座内で資金を振替することができるのも便利です。
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楽天証券のCFDのメリット
それでは、実際に楽天証券のCFDを取引することでどのようなメリットがあるのでしょうか?
そのポイントとなるのが、以下の4つです。
- 低コストで少額資金からでもはじめられる
- ほかの投資と組み合わせリスク分散しやすい
- 自由度が高く柔軟な取引ができる
- MT4で自動売買を利用できる
少額資金ではじめられる

楽天証券のCFD取引は、取引手数料が無料です。
実質的なコストとなっているのは、買値と売値の差額である「スプレッド」だけなので、ほかの投資とくらべて大幅に取引コストが安くなります。
また、取引単位も小さく、たとえば「日本225」 なら1ロットが株価指数の10倍(約26,700円)なので、少額資金からでもはじめることができます。
また、証券CFDなら10倍、商品CFDなら20倍までレバレッジをかけられるので、より大きな利益をねらうこともできます。
▼少額取引ができるFX会社については、以下の記事で解説しています。

リスクヘッジがしやすい

楽天証券のCFDは、証券CFDが国内外7種類とバラエティ豊富に取りそろえられています。
株価指数はいずれも大きく変動することがあまりないので、安定性の高い投資としておすすめです。
また、FXのように「売り」から取引をはじめることができるので、相場が下落しているときにも利益を得るチャンスが広がります。
これらをうまく利用すれば、ほかの株式や先物などの投資と組み合わせて、リスク分散もしやすくなります。
楽天証券では、株式やFXなど、ほかの金融商品も幅広く取りそろえているので、それらをひとつの口座で運用できるのも便利なポイントです。
柔軟な取引ができる

楽天証券のCFDは、同じ株価指数をあつかう株価指数先物とくらべて、細かい単位での売買が可能となります。
たとえば、同じ楽天証券でも、以下のように売買できる単位(呼値)が異なります。
株価指数 | CFDの呼値 | 先物取引の呼値 |
日経平均 | 1円(JP225) | 5円(日経225ミニ) |
ダウ平均 | 0.01ドル(US30) | 1ドル(E-mini Dow) |
また、先物取引には「限月」と呼ばれる期限があり、3月、6月、9月、12月のいずれかでかならず決済しなければいけません。
しかし、CFDにはそのような期限はなく、いつでも自分の好きなタイミングで取引することができます。
また、CFDは夜間や祝祭日にも取引できるので、株式などにくらべ、より自由で柔軟な取引ができるようになるでしょう。
MT4が使える

楽天証券のCFDでは、MT4を取引ツールとして採用しています。
MT4というのは、FX取引では世界的にもっとも多く利用されている取引プラットフォームで、多彩なチャートで高度なテクニカル分析を可能としてくれます。
また、EA(Expert Adviser)と呼ばれるプログラムを導入することで、自動売買を行うこともできるようになります。
現在、CFDの取引にMT4を提供しているネット証券はほかになく、まさに楽天証券ならではの大きなメリットといえます。
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▼MT4を使えるおすすめFX会社については、以下の記事で解説しています。

楽天証券のCFDのデメリット
それでは、楽天証券のCFDのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
そのポイントとなるのが、以下の3つです。
- 証拠金を追加できない
- スプレッドが固定ではない
- 取引ルールが銘柄によって異なる
証拠金を追加できない

証拠金取引では、一定以上の資金が口座にないと取引を行うことはできません。
たとえばFXでは、含み損によるマイナスで証拠金維持率を割ってしまった場合、そのままにしておくと強制的に決済(ロスカット)されてしまいます。
そこで必要となるのが、追加の証拠金(追証)です。
ところが、楽天のCFDには追証の機能はありません。
証拠金維持率が100%以下となった時点で強制決済されてしまうので、レバレッジの設定など、より慎重にリスク管理を行っていく必要があるでしょう。
スプレッドが固定ではない

国内FXの場合、多くの業者では固定スプレッドを採用しています。
たとえば楽天証券でも、米ドルなら原則固定0.2銭となっています。
しかし、楽天証券のCFDのスプレッドは市場や価格の動きに合わせてつねに変動していくので、取引ツール上でかならずその数値を確認しておく必要があります。
利益率は取引コストに大きく左右されるので、それをあらかじめ計算できないというのは運用上のデメリットとなるでしょう。
銘柄によって取引ルールが異なる

FXでは、基本的にどの通貨ペアも同じ取引ルールであつかうことができます。
一方、楽天証券のCFDでは、取引銘柄によってそれぞれ細かな点が異なっています。
たとえば、レバレッジは、証券CFDでは最大10倍、商品CFDでは最大20倍となっています。
また、取引時間は銘柄によってそれぞれ以下のようになっています。
取引銘柄 | 取引時間(標準時間) | 取引時間(サマータイム) |
JP225(日本225) | 8:30~翌6:55 | 7:30~翌5:55 |
US30(米国30) | 8:30~翌6:10 | 7:30~翌5:10 |
US500(米国500) | 8:30~翌6:10 | 7:30~翌5:10 |
NAS100(米国NAS100) | 8:30~翌6:10 | 7:30~翌5:10 |
UK100(イギリス100) | 17:30~翌5:55 | 16:30~翌4:55 |
GER30(ドイツ30) | 16:30~翌5:55 | 15:30~翌4:55 |
EU50(ユーロ50) | 16:30~翌5:55 | 15:30~翌4:55 |
商品CFD | 8:30~翌6:55 | 7:30~翌5:55 |
さまざまな銘柄に投資でき、リスク分散などをしやすいのが楽天証券のCFDの魅力ですが、
それをうまく使いこなしていくには、このようなルールの違いをしっかり把握しておくことも大切です。
楽天証券のCFDで開催中のキャンペーン

楽天証券では現在、「CFD取引デビューキャンペーン」を開催しています。
CFDの取引を開始するだけで、200ポイントが貰えるキャンペーンを開催中。
期間内に1度でもCFD取引をするだけなので、多くの方がポイント獲得のチャンスです。
条件として、2022年12月30日23:59までにエントリーを完了させておく必要があります。
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楽天証券のCFDがおすすめな人

ここであらためて、楽天証券のCFDがおすすめな人についてまとめてみます。
該当するのは、以下のようなタイプの人です。
- 取引コストをできるだけ軽くしたい人
- 幅広い投資を行っていきたい人
- 本格的なテクニカル分析をしたい人
- 楽天証券の口座を持っている人
楽天証券のCFDは、取引手数料が無料で、FXとならんでコストの安い投資となります。
取引単位も小さく、レバレッジをかければより大きな運用もできるので、少額資金であまりコストをかけずに取引したい人におすすめです。
また、ほかの投資と組み合わせることでリスク分散もしやすいので、より幅広い戦略を考えている人にもおすすめです。
取引ツールのMT4には、スマホアプリも用意されているので、外出先からでも手軽に本格的なチャート分析を行うこともできます。
楽天証券のFX口座を持っている人は、すぐにCFD口座を開設することもできるので、ぜひためしてみてください。
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楽天証券のCFDをおすすめできない人

一方、楽天証券のCFDをあまりおすすめできないタイプの人もいます。
それに該当するのは、以下のような人です。
- 損切りが苦手な人
- 細かいチェックが面倒な人
楽天証券のCFDでは、証拠金維持率を割ってしまうと、追証でポジションを保つことはできません。
決済の踏ん切りがつかず、ずるずる取引をつづけていると、そのままロスカットされてしまう可能性もあるので、損切りがうまくできない人は避けたほうがよいかもしれません。
また、CFDではスプレッドがつねに変動したり、銘柄によって取引時間が異なったりするので、さまざまなチェックをしておかなければいけません。
それをおこたっていると、知らず知らずのうちにコストがかさみ、取引のチャンスをのがすケースも増えてくるので、細かいチェックを避けたい人には向いていないかもしれません。
楽天証券のCFDまとめ

ここまで、「楽天証券のCFD」についてまとめてきました。
CFDにはFX取引と共通する点が多く、低コストで幅広い戦略を取っていくことができるというメリットがあります。
一方で、取引銘柄ごとに異なるルールがあり、ロスカットされやすいので、より慎重にポジション管理をしていく注意深さも必要となります。
しかし、その点さえクリアできれば、ほかの投資と組み合わせてリスク分散などもしやすく、より便利な取引となってくれるでしょう。
楽天証券では、口座開設をしなくても無料でデモトレードをためすこともできるので、まずはその取引感覚を体験してみてください!
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▼CFDを取引できるおすすめ取引所ランキングは以下の記事をご参考ください
