今回は「FX自動売買」について、詳しくまとめていきます。
今やFX業界では必須ツールともなりつつある自動売買ですが、意外とまだ触れたことがないという方も多いのではないでしょうか?
興味はあるけれど、なんとなく難しそう…、危険な気がする…、などなど、さまざまな理由で敬遠しているのかもしれません。
しかし、現在のFX自動売買は続々と新しいサービスが登場し、その内容も誰もが気軽に始められるようなとても洗練されたものとなっているのです。
そこでこの記事では、そんなFX自動売買が気になる方へ向けて、その基本から応用までをざっくり分かりやすく解説、さらに実際のおすすめサービスまで徹底紹介していきたいと思います!
- 自動売買には「リピート型」「選択型」「開発型」の3種類がある
- 複雑な取引もすべて自動で24時間まかせられる
- 専門知識不要だから初心者にも始めやすい
- 手動での取引に比べてコストはやや高め
- おすすめサービスの選び方から始め方まで紹介
- 無料?儲かる?その他の疑問もすべて解決!
FX自動売買を始めるなら、こちらの記事で紹介しているサービスから選ぶのがおすすめです!
どのサービスも、簡単な手続きですぐに始められるので、気になる方はぜひ気軽に試してみてください。
各社の新規口座開設キャンペーンを利用すれば、よりお得に自動売買を始めることもできます!
Contents
FX自動売買とは?種類や特徴を解説
FX自動売買とは、人間の代わりに、プログラムが自動でトレードを行ってくれる手法のことです。
はじめにいくつかのルールを設定しておくだけで、あとはそれにしたがって、何も操作しなくても24時間すべての取引を進めてくれるようになります。
かつては上級者向けとされていましたが、近年ではFX会社による手軽なサービスが続々と登場したことで、誰でも簡単に始められる手法として多くの人気を集めています。
3つのタイプの違い
FX自動売買には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
- リピート型
- 選択型
- 開発型
同じ自動売買でも、それぞれ仕組みや特徴が大きく異なるので、まずはその点を見ていきましょう。
リピート型
リピート型では、最初に「どれだけ利益が出たら決済するか(利確幅)」というルールを決めておきます。
たとえば利確幅を「0.5円」としておけば、100.0円のときに出された注文はレートが100.5円に上昇することで自動的に決済されることになります。
このような注文を一定の値幅間隔で、何度も繰り返し出していくことで、少しずつプラスを積み重ねていくことができます。
リピート型では小刻みな上下動から利益を狙っていくので、あまり大きな値動きのないレンジ相場を得意としています。
選択型
選択型では、FX会社によってあらかじめいくつかのプログラムが用意されています。
トレーダーはそのなかから好きなものを選び稼働させるだけなので、まったく経験のない初心者でも簡単に始めることができます。
プログラムの多くは専門家や上級者が作成しているので、うまく運用すればプロのような取引も実現できるでしょう。
ほかにも似たような仕組みとして、別のトレーダーの取引をコピーしてそのまま再現する「トレーダー型」と呼ばれるタイプもあります。
開発型
プログラムを自分で作成・調整するタイプの自動売買を開発型といいます。
開発型ではおもに専用ツールの「MT4(メタトレーダー4)」を用い、「EA(エキスパート・アドバイザー)」と呼ばれるプログラムを導入して取引を行います。
EAは自分で作成するか、あるいは販売・配布されているものから入手することもできます。
一からプログラムを組んだり、自分なりにアレンジしたりすることができるので、より自由で幅広い運用が可能となります。
FX自動売買のメリット・デメリット
FX自動売買にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
どの点が気になるのかは人によっても異なってくるので、自身のトレードスタイルなどと照らし合わせて見てみましょう。
自動売買のメリット
FXで自動売買を利用するメリットには、おもに以下の3点があります。
- 24時間チャンスを逃さない
- FX初心者でも始めやすい
- 感情に流されず取引できる
- 各リスクの低減ができる
24時間チャンスを逃さない
自動売買は、トレーダーの仕事中や就寝中にもプログラムが24時間取引を進めてくれます。
手動取引のようにチャート画面とにらめっこする必要もないので、普段からなかなかトレードの時間が取れない方にはとても便利でしょう。
特にFXでは、ニューヨーク市場にあたる深夜から早朝にかけての時間帯(日本時間21:00〜6:00頃)に取引が活発化しやすいので、そのようなチャンスも確実にものにしていくことができます。
FX初心者でも始めやすい
FXでは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析をもとに売買のタイミングを決めていきます。
しかし、自動売買のプログラムにはもともとそのような売買ロジックが組み込まれているため、トレーダーが細かい分析をする必要がありません。
プロの作成したプログラムを利用すれば、まったく知識のない初心者でも、いきなりプロと同じようなやり方でトレードを行えることになります。
感情に流されず取引できる
FXでは、感情に流されず取引を進めていくことが重要です。
たとえば手動で取引を行っていると、「もう少し待てばもっと値上がりするかも…」、「まだ粘ればなんとか損失を回復できる…」などと欲をかいてしまい、結果的にタイミングを見失ってしまうケースはよくあります。
その点、自動売買であればどのような状況でも、あくまで最初に決めたルールにしたがって取引を進めてくれるので、安定した結果を出すことができます。
各リスクの低減ができる
FX自動売買は、通常の手動トレードよりも迅速に取引が可能です。
特にボラティリティが高い市場では、エントリーやエグジットのタイミングが利益や損失に大きな影響を与えるため、僅かな遅延でも損失につながるリスクがあります。
しかし、自動売買システムは、事前に設定されたルールに基づいて一瞬で取引を行うため、予期せぬ価格変動にも素早く対応でき、最適なタイミングでエントリーが実現されます。
さらに、システムは高性能なサーバーで動作することが多く、注文の遅延や処理能力不足によるリスクも最小限に抑えられます。
手動で同様のスピードで対応するのは現実的に困難であり、特にボラティリティが激しい経済指標発表や重要な市場ニュースの際には、この高速性が利益を確保するための大きなアドバンテージとなります。
自動売買のデメリット
反対に、自動売買には以下のようなデメリットがあります。
- 相場の変化には対応しにくい
- 取引コストが高くなる
- 開発型は初心者には難しい
相場の変化には対応しにくい
自動売買のプログラムは限定的な条件で効果を発揮するように作られているため、相場の変化には弱いものが多いです。
たとえば、リピート型はレンジ相場での細かい変動をもとに利益を出していくので、トレンドが発生するとうまく機能しなくなってしまいます。
一方的な下落が続くと、ポジションを抱えたままどんどんマイナスが膨らんでいくケースもあるので注意が必要です。
取引コストが高くなる
自動売買のサービスは一般的に、手数料やスプレッドが高めに設定されています。
さらに、細かく何度も売買を繰り返していくので、通常のトレードより取引回数が多く、よりコストが高くなりやすい傾向があります。
せっかくの利益が相殺されてしまっては意味がないので、どれくらい取引コストがかかるのかあらかじめよく確認しておきましょう。
開発型は初心者には難しい
開発型のFX自動売買はおもに、MT4に売買プログラムのEAを組み込む方法で行います。
そのEAを作成するには、どうしてもある程度のプログラミングやFXについての専門知識が必要となってきます。
ほかのトレーダーが作成したものを利用することもできますが、その微調整やアレンジにもある程度のスキルは必要なので、初心者にはハードルが高いといえるでしょう。
FX自動売買は危険?詐欺にあう可能性はある?
FX自動売買というと、「詐欺でひどい目にあった…」、「危険だから手を出してはいけない!」などという不安な声が聞かれることも少なくありません。
しかし、この記事で紹介しているサービスはすべて金融庁に認可された国内FX会社が提供しているものなので、そのような心配はまったくないと断言します。
一方で、購入した取引ツールがインチキ同然だった、会社に問い合わせても連絡がつかない、などといった悪質な事例があるのもまた事実です。
ではそのようなケースはどうなのかというと、そのほとんどは認可を受けていない業者や個人によるものです。
これらの詐欺商法では、「使えば必ず儲かる!」、「利益が出なかったら全額保証!」などの大げさな宣伝文句でひきつけ、最終的に高額なツールや商材を売りつけるのが目的となっているので、注意してください。
FX自動売買詐欺に合わない方法
FX自動売買のシステムやツールの中には、高収益や簡単な操作をうたって利用者を勧誘する詐欺的なものも存在します。
こうした詐欺に合わないためには、まず提供者の信頼性を慎重に確認することが大切です。
具体的には、登録されている金融庁や証券会社の認可の有無、企業の所在地や連絡先情報の正確性などを確認しましょう。
口コミやレビューをチェックし、信頼できる情報源からの評判を調べることも有効です。また、「必ず利益が出る」「リスクなし」といった過度に楽観的な宣伝文句がある場合は注意が必要です。
FX取引にはリスクが伴うため、「保証」や「確実な利益」をうたう業者は警戒してください。
さらに、実績のあるシステムかどうかを見極めるため、デモトレードやトライアル機能を提供しているか確認すると良いでしょう。
デモでの試用ができるシステムであれば、実際の運用前に動作や成果を検証することが可能です。
取引履歴を提示し、実際のトレード結果を公開している業者を選ぶことも、信頼性を見極めるポイントになります。
FX自動売買の選び方
現在、FX自動売買はさまざまな会社によってサービスが提供されています。
どれを選べばよいか分からないという方も多いと思うので、ここで「タイプ別のおすすめ」や「FX会社選びのポイント」について解説していきます。
タイプ別のおすすめ
初心者には選択型がおすすめ
自動売買はもちろん、FXの経験もほとんどないという方には、選択型の自動売買がおすすめです。
あらかじめ用意されたプログラムから選ぶだけなので、チャート分析などの知識もほとんど必要ありません。
サービスによっては、プログラムをランキング形式で紹介しているところもあるので、まずはそのなかから成績優秀なものを選んでみるとよいでしょう。
中級者にはリピート型がおすすめ
ある程度FXの経験があり、自分でも条件を調整していきたい方には、リピート型の自動売買がおすすめです。
基本的には売買価格や利確幅を設定するだけでよいので、プログラミングの知識はまったく必要ありません。
ただ、相場の動きは読めた方が有利になるので、初歩的なテクニカル分析くらいは身につけておくとよいでしょう。
上級者には開発型がおすすめ
開発型の自動売買では、FXの知識やプログラミングのスキルが強力な武器となります。
プログラムを自作できれば、自分で考案したオリジナルの売買ロジックをシステム化するなど、とても自由度の高い運用が可能となります。
ほかのトレーダーとも戦略がぶつかりにくくなるので、より稼ぎやすい環境を築けるでしょう。
FX会社選びのポイント
取引コスト
自動売買は取引回数が多くなりコストもかさみやすいので、特に重視するべきポイントです。
手数料自体は無料でも、スプレッドが通常より広くなっていることがほとんどなので、その点にも気をつけてください。
スプレッドが固定制なのか変動制なのかといった点にも着目して、トータルで見ていくようにしましょう。
取引単位
取引単位は小さければ小さいほど、少額での取引が可能となります。
特に初心者のうちは損失リスクも高くなるので、できるだけ取引単位の小さくお試しから始めるのがよいでしょう。
国内FX会社の多くは、取引単位を1,000〜10,000通貨としているので、それを目安にしてください。
通貨ペア
FXでは、サービスによって通貨ペアの数や種類が異なります。
自動売買は安定的な通貨の方が運用しやすいので、基本的には、米ドルや日本円、ユーロなどの主要通貨が取引できれば十分です。
自動売買になると、同じFX会社でも通貨ペアの種類が変わってくるケースがあるので、その点も確認しておきましょう。
取引ツール
取引ツールの使いやすさも、FX会社選びにとっては重要なポイントです。
特に外出先からのチェックが多くなるという方は、スマホアプリに対応しているか、またその利便性についてもチェックしておくとよいでしょう。
サービスによってはデモトレードでツールを試すこともできるので、ぜひ利用してみてください。
実績
FX会社のなかには、自動売買サービスの実績を公式サイトで示しているところもあります。
どれくらいの人がそのサービスを利用して、またどれくらいの収益率となっているのか、といった数字は確かめておくと参考になるでしょう。
ほかにも、SNSや口コミサイトなどで生の声を聞いておくのも役立ちます。
FX自動売買におすすめの会社
ここからは、実際のおすすめの自動売買サービスを紹介していきます。
なかなか決められないという方は、まずはこのなかから選んでおけば間違いありません!
インヴァスト証券「トライオート」
おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A+ |
安全性 | A |
通貨ペア | 20種類 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 変動制 |
最小取引単位 | 1,000通貨(南アランド/円のみ10,000通貨) |
インヴァスト証券の「トライオート」では、バラエティ豊かな自動売買を取りそろえています。
初心者向けには、金融ストラテジストや人気ブロガーなど、一流トレーダーの考案したルールを選ぶだけの「セレクト」を用意。
さらに「ビルダー」を使えば、レンジ幅や利確幅などいくつかの設定をするだけで、オリジナルのルールも簡単に作成できます。
ほかにも、予想する値動きを指で描く「チャートメイク」や、テクニカル指標から作成する「テクニカルビルダー」など、初心者から中・上級者までとても幅広いトレーダーに使いやすいサービスとなっています。
【当サイト限定】
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松井証券「FX」
おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A+ |
安全性 | A |
通貨ペア | 20種類 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 米ドル/円:0.2~0.9銭 |
最小取引単位 | 1通貨 |
松井証券のリピート注文は、少額取引で始めたい方におすすめのサービスです。
1通貨からの取引が可能なので、たとえば米ドル/円なら1米ドル=146円程度からでも自動売買を始められることになります。
特に初心者のうちはリスクを最小限にするために、少額資金での取引がおすすめです。
スプレッドも米ドル/円で0.2~0.9銭と業界最狭水準で、コストのかからない自動売買を実現できるでしょう。
\1通貨から取引できる!/
外為オンライン「iサイクル2取引」
おすすめ度 | |
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使いやすさ | A |
安全性 | A |
通貨ペア | 26種類 |
取引手数料 | 1,000通貨あたり片道20円 |
スプレッド | 米ドル/円:1.0銭(基準) |
最小取引単位 | 10,000通貨/1,000通貨(miniコース) |
外為オンラインのFX自動売買は、リピート型の代表的なサービスです。
利確幅などいくつかの簡単な設定をするだけで、24時間取引を行うプログラムを稼働させることができます。
なかでも「iサイクル2取引」は、相場の変化を自動で判断して追いかける「トレンド機能」があるので、初心者でも安心して利用できるでしょう。
取引単位は通常だと10,000通貨ですが、miniコースを選べば1,000通貨からの取引も可能です。
\最大15万円もらえる!/
トレイダーズ証券「みんなのシストレ」
おすすめ度 | |
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使いやすさ | A |
安全性 | A |
通貨ペア | 34種類 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 非公開 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
トレイダーズ証券の「みんなのシストレ」は、実際に取引しているユーザーのなかから選んで、その内容をもとに自動売買を行うことができます。
SNSのような画面からフォローするだけでよいので、初心者でも気軽に始められるのもポイント。
さらに、「みんなのリピート注文」では、リピート型の自動売買も利用することができます。
自分で値幅などを入力しなくても、あらかじめベストな設定がされているので、こちらも選ぶだけで簡単に始められる内容となっています。
\優秀なシステムを選ぶだけ!/
FX自動売買の始め方
ここからは、実際にFX自動売買を始める際の手順について解説します。
利用するサービスやツールによって細かな違いはありますが、大まかな流れは基本的に同じです。
FX会社の自動売買サービスで始める
FX会社のサービスで自動売買を行うには、取引用の口座を開設する必要があります。
①まず公式サイトの申込フォームで必要な情報を入力し、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類をアップロードで提出します。
②審査通過後、IDとパスワードが送られてくるので、それを使ってマイページにログインし、証拠金を入金します。
③あとは、ランキングや検索で好きな自動売買プログラムを選び、通貨ペアや取引量、利確幅などの条件を決めれば取引開始となります。
自動売買プログラムは、サービスによって「ルール」や「ストラテジー」などそれぞれ呼称が異なりますが、どれも基本的に意味は同じです。
MT4で自動売買を始める
MT4は現在、以下の国内FXサービスで自動売買の使用が公認されています。
- 楽天証券「楽天MT4」
- ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」
- OANDA証券
- FOREX.com
- アヴァトレード・ジャパン
- FOREX EXCHANGE「俺のMT4」
- 外為ファイネスト「ファイネストFX」
①それぞれの公式サイトでMT4を提供しているので、まずはそちらからダウンロード・インストールしてください。
②次に、EAを販売サイトなどで入手するか、あるいは自分でプログラムを組むなどして用意し、 MT4に取り込みます。
③あとは、使いたいEAをチャート上にドラッグ&ドロップして、必要な条件を入力すれば自動売買をスタートすることができます。
システムトレードと自動売買の違い
「システムトレード」と「自動売買」は同じような文脈で使われることが多く、混同しがちですが、厳密にはそれぞれ違う意味を指しています。
まず基本として、あらかじめ決めておいたルールに従って機械的にトレードする手法のことを「システムトレード」といいます。
これは、手動であるか自動であるかは関係がありません。
そして、このようなシステムトレードを、ツールやサービスを使ってプログラムに行わせるのを「自動売買」というわけです。
ただし、自動売買そのものを指して「システムトレード」という場合も多く、あまり厳密に使い分ける必要はないでしょう。
FX自動売買は無料で利用できる?
手動での取引については、ほとんどの国内FX会社は手数料無料でサービスを提供しています。
では同じように、自動売買も無料で利用できるのでしょうか?
気になる方も多いと思うので、ここではそれも含めたコスト面について詳しく見ていきましょう。
手数料無料でもスプレッドは広め
自動売買サービスも、その多くは無料で利用することができます。
ただし、なかには特別にコストがかかるものもあり、たとえば記事内で紹介したサービスでは以下のような手数料となっています。
- 「トライオート」:片道5〜20円(取引数量に応じて)
- 「iサイクル2取引」:片道20円
2024年10月現在、iサイクル2取引では決済手数料無料キャンペーンを実施しており、手数料は新規注文の片道のみの実質半額となっています。
また、新規口座開設者には取引手数料が90日間無料となるキャンペーンも同時開催。
いずれも期間は2024年9月30日までですが、これまでたびたび延期されているため、今回も継続の可能性は高いです。
また、手数料無料のサービスでも、スプレッドが通常より広めに設定されていることが多い点には気をつけてください。
たとえば国内FXでは、米ドル/円なら0.2銭程度のスプレッドが一般的ですが、自動売買になるとそれが1.0銭前後まで広がります。
無料とばかり思っていると、最終的に思わぬ負担がかかってしまうケースもあるので、取引コストはあらかじめざっくり計算しておくようにしましょう。
MT4も無料で利用できる
MT4で自動売買を行うには、販売サイトなどからEAを入手する必要があります。
その価格帯は、無料で配布されているものから1本あたり数万円以上のものまで、かなり幅広い状況となっています。
もちろん、高価なEAにはそれだけ優秀なプログラムが多いのも事実です。
しかし、自動売買を始めるにあたってはいきなり高価なものに手を出すのではなく、あくまで練習台と考えて無料のEAから試してみるのがおすすめです。
FX自動売買は本当に儲かる?大損することはない?
FX自動売買はうまく利用すれば、トレーダーにとって強力な武器となります。
ただし、基本的には「小さな利益をコツコツ積み重ねていく」手法なので、あまり短期間で大きなプラスを期待することはできせません。
数日〜数週間程度で見切りをつけ、何度もプログラムを変更していると、思うような成果は得られないでしょう。
一時的な含み損を抱えるケースも珍しくないので、あくまで最終的な利益を見据えながら粘り強く運用していきましょう。
反対に、数ヶ月以上経ってもまったく成績を上げられない場合は、設定やプログラムになんらかの問題がある可能性が高いので、見直しや変更の検討も必要です。
また、自動売買は相場の急変には弱いので、重要経済指標の発表や災害など、その要因となりそうなタイミングでは自動売買を停止しておくのが無難です。
FX自動売買はいくらから始められる?
FX自動売買で必要となる資金は、取引条件によって異なります。
ここでは、米ドル/円を1,000通貨取引するケースを例に見ていきましょう。
1米ドル=146円とすると1,000通貨で146,000円、そこにレバレッジ最大25倍をかけて146,000円÷25=5,840円が必要証拠金となります。
さらに、自動売買では同時に10前後のポジションを抱えることもあるので、少なくとも10万円程度あれば取引をスタートできることになります。
また、あまりギリギリの証拠金だとロスカットされるリスクが高くなるので、できれば余裕をもって30万円程度は用意しておくとより安心です。
なお、松井証券では1通貨からの取引も可能なので、その1,000分の1の100〜300円でも十分に自動売買を始めることができます。
FX自動売買でも確定申告は必要?
FXの利益は、税制上では「先物取引に係る雑所得等」と区分されます。
こちらは一般的な所得とは確定申告の扱いなどが変わってくるので、ここで詳しく説明していきます。
FXの課税対象となるのは、年間トータルの損益です。
たとえば、50万円の利益を出したとしても、同年に20万円の損失があれば、課税対象額は(50万円-20万円=)30万円となります。
確定申告の目安は20万円
サラリーマンなどの給与所得者は、勤務先が年末調整で手続きを行ってくれるので、基本的には自分で確定申告を行う必要はありません。
ただし、FXでの利益を含め「給与(および退職金)以外の所得」が20万円を超える場合は確定申告を行わなければいけないので、気をつけてください。
公的年金の受給者も、それ以外の所得が20万円を超える場合は同様です。
以下の場合は、給与や公的年金以外の所得が20万円以下であっても確定申告が必要です。
- 給与収入が年間2,000万円を超えている
- 複数の会社から給与所得があり、本業の給与以外の所得が20万円を超えている
- 給与から源泉徴収されていない
- 同族会社の役員などで、その会社から貸付金の利子や資産の賃貸料などを受け取っている
- 公的年金などの収入が年間400万円を超えている
自営業やフリーランスの場合は、FXの利益を合わせたすべての所得が基礎控除額の48万円以下であれば、確定申告の必要はありません。
確定申告は、利益が出た年の翌年2月16日〜3月15日が納期限となるので、該当する方は忘れずに手続きしておきましょう。
特例を活かして節税しよう
FXの損益は「申告分離課税」という扱いで、ほかの所得とは分けて税額が計算されます。
所得額にかかわらず税率は20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%+住民税5%)と一定なので、通常の所得税(年間所得額330万円で税率30.42%)と比べてかなり優遇されていることが分かります。
ほかにもぜひ知っておきたいのが、「損益通算」と「繰越控除」の特例です。
損益通算では、「先物取引に係る雑所得等」に該当する損益であれば、FX以外もすべてまとめて合算することができます。
- CFD取引
- 商品先物取引
- 株価指数先物取引
- オプション取引
- バイナリーオプション
など…
たとえば、FXで年間30万円の利益が出たとしても、そのほかのCFDや商品先物で20万円の損失があれば、トータル10万円のプラスとなり、給与所得者の確定申告は必要なくなります。
さらに、これらの損失額は、その年だけではなく翌年以降も「繰越控除」として3年間にわたって適用することもできます。
■1年目
- FX:+10万円 CFD:-30万円
- トータル:10万円-30万円=-20万円
■2年目
- FX:+10万円 CFD:-5万円
- トータル:5万円-20万円(繰越分)=-15万円
■3年目
- FX:+10万円 CFD:+5万円
- トータル:15万円-15万円(繰越分)=+0万円
以上のようなケースでは、繰越控除によってこの3年間はすべて課税額0円となります。
このようにFX自動売買の確定申告では、特例をうまく活かしてより効率的な利益獲得を目指しましょう。
まとめ
ここまで、「FX自動売買」についてまとめてきました。
自動売買は時間や労力をかけずに、誰でも堅実に利益を出していくことができるとても便利な手法です。
ひと口に自動売買といってもいくつかの種類がありますが、初心者の方には特に知識・スキル不要の「選択型」がおすすめ!
こちらの記事で紹介した国内FX会社の提供するサービスなら、すべて金融庁の認可を受けているので安心して始められます。
自動売買をうまく使いこなせるようになれば、これ以上ない頼もしいパートナーとなってくれるはずなので、ぜひ一度試してみてください。