今回は、「2023年の円高・ドル安の予想・見通し」についてまとめていきます。
2022年は、米ドル/円が約32年ぶりに150円台を記録するなど、歴史的な円安が進行しました。
しかし、10月をピークにトレンドが転換、今度はわずか2ヵ月間で130円台にまで落ち込む急速な円高となってしまいました。
明けて2023年、はたして今後1年間で米ドル/円はどのような動きを見せていくのでしょうか?
この記事では、そんな気になる円高・ドル安の予想・見通しについて、その要因・理由から徹底的に分析していきたいと思います!
- 円高は少なくとも2023年中は続く!?
- アメリカのインフレ鈍化が最大の要因
- 日銀の金融緩和策の修正もカギをにぎる
- 米国消費者物価指数と日銀後継総裁に注目
- 円高でFXを始めるならDMM FXがおすすめ!

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2023年後半も円安は続く?

2023年前半の米ドル/円は、前年末からの流れのまま円高傾向が続いていました。
1月12日にはアメリカの消費者物価指数が発表され、あきらかにインフレの鈍化が見えてきたことから、およそ7ヶ月ぶりに130円を割り込むまで下落しました。
米ドル/円の為替相場は、過去チャートでも一度大きなトレンドが切り替わるとそれが1年以上続くケースが多く、この円高傾向もまだしばらくは続くだろうと予測されました。
ただし、トレンドの期間がどれくらいの長さになるのか、また変動幅はどれくらいになるのか、実際に投資をしていく上ではそのタイミング・ペースをしっかり見はからっていく必要があります。
現に2023年6月現在は日銀ハト派姿勢や米利上げの影響で再度140円付近まで上昇を見せています。
FRBでは段階的利上げを示唆しているため、2023年後半も円安が続く可能性があると見ていいでしょう。
円高・ドル安になった要因・理由
2022年後半に大幅な円高・ドル安となった為替相場ですが、これにはどのような背景があったのでしょうか?
なかでも押さえておきたいのが、以下3点の要因・理由です。
- アメリカのインフレがピークアウト
- 日銀が「実質利上げ」を発表
- アメリカに景気後退のきざしが見える
それぞれ、くわしく見ていきましょう。
アメリカのインフレがピークアウト

2022年に円安・ドル高が大きく進行した最大の要因に、アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が実施した急速な利上げが挙げられます。
加速するインフレ(物価上昇)を抑えるのが目的でしたが、その勢いも徐々に鈍化、それを見て市場もドル売りへ大きく動いたわけです。
アメリカでは、コロナ・ショック以降はゼロ金利政策が導入されていましたが、その後の景気回復やウクライナ戦争による資源価格高騰などで、2022年はインフレ率が7%以上にまで上昇していました。
それに対し、FRBは6月から4会合連続で0.75ポイントの利上げとそのペースを速め、その効果もあってか、6月の9.1%をピークにインフレ率にも徐々に鈍化のきざしが見られはじめます。
10月には8ヵ月ぶりにインフレ率が7%台まで低下、そこから米ドル/円も円安から円高へとトレンドを転換したわけです。
その後もインフレ率は右肩下がりで、2023年1月12日の発表では6%台まで落ち着いたことで、米ドル/円の価格もおよそ7ヵ月ぶりに130円を割り込むこととなりました。
インフレ率鈍化で市場が利上げのペースダウンを先読み!
日銀が「実質利上げ」を発表

2022年12月20日、日銀の黒田総裁が10年国債利回りについて、これまでイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)で0.25%に抑えてきた許容変動幅を0.50%へ拡大することを突然発表しました。
これが市場に「実質利上げ」として受け取られ、米ドル/円も前日の136円台から131円台へと大きく急落しました。
第2次安倍政権誕生とほぼ時を同じくして、2013年3月に就任した黒田総裁は、以来アベノミクスと歩調を合わせ、政策金利をつねに0%以下に抑える金融緩和策を維持してきました。
その姿勢は、歴史的な円安が進行した2022年の間も変わらなかったため、この年末の唐突な発表は大きな驚きをもって迎えられました。
黒田総裁自身はあくまで利上げではないと強調していますが、日本でも2022年以降は確実にインフレが進んでいるため、近い将来の金融正常化への道筋をつけたという見方もできないわけではありません。
現在は黒田氏に変わって植田新総裁が誕生していますが、金融緩和継続によるハト派姿勢から再度円安が進行しています。
利上げへの一歩とも取れる政策に市場は円買いへ!
アメリカの景気後退が懸念される

2022年10月以降の米ドルは、対円だけではなく、ユーロや英ポンドに対しても全面安の展開となりました。
その背景には、アメリカの景気そのものが後退しはじめているという見方があります。
そもそも、それまで米ドルが全面高となっていたのには、ウクライナ戦争による資源価格の高騰で多くの国で経済が低迷、リスク回避の観点から買われていたという側面もあります。
しかし、2022年後半にはエネルギー資源の調整が進んできたこともあり原油価格が下落、日本やヨーロッパなどの貿易赤字が縮小となる方向性が見えてきました。
それに加え、12月のアメリカの経済指標では、10月の建設支出が予想以上の鈍化、11月のISM製造業景況指数がコロナ・ショック以来の低下となるなど、あきらかに数値の悪化が見られました。
このような景気後退のきざしが見えはじめたことから、12月は一段とドル売りに拍車がかかっていったと考えられるわけです。
アメリカの景気後退で米ドルの強みが薄れている!
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円高・ドル安の今後の予想・見通し
現在の円高・ドル安は、2023年にどのような展開を見せていくのでしょうか?
その予想・見通しを、以下の3つの観点から分析してみました。
- FRBの利上げは継続?
- 4月の総裁交代で日銀の方針が変わる?
- アメリカはさらなる景気後退も?
それぞれ解説していくので、ぜひ今後の取引の参考にしてみてください。
FRBの利上げは継続??

米ドル/円の為替相場に大きな影響をあたえるFRBの利上げですが、一体いつまで続くのでしょうか?
その最後のタイミングは、おそらく3月21〜22日の連邦公開市場委員会 (FOMC)での会合になると見られていました。
もともとFOMCの政策金利見通しでは、2023年春ごろに5.00%程度で打ち止めという可能性が示されていました。
2023年6月時点ですでに5.25%まで利上げしており、FRBのパウエル議長の「緩やかな利上げ」という方向性からも、あと0.25ポイントずつの利上げが続くという見方です。
合わせて、パウエル議長は2023年の間は利下げを想定していないと述べているため、この利上げ停止のタイミングが米ドル/円にとって今年最大のターニングポイントとなる可能性は高いです。
消費者物価指数(CPI)の結果によっては利上げのペースや停止のタイミングも変わってくる可能性があるので、インフレ率が目標の2%にどれだけ近づくか、あるいは遠ざかるかにも注目していく必要がありそうです。
インフレ率に注意しながら利上げ停止のタイミングをはかろう!
日銀新総裁は金融緩和を維持

これまで日銀の金融緩和策を積極的に推し進めてきた黒田総裁ですが、2023年3月には任期満了を迎えました。
バブル崩壊から長くデフレの続いてきた日本ですが、2022年は世界的なインフレ加速によって物価が大きく上昇、12月の消費者物価指数では総合指数が前年同月比+4.0%と、実に41年ぶりの伸びとなりました。
通年のインフレ率も2.3%とリフレ政策の目標を超え、今すぐにというわけではないものの、利上げへと舵を切る土台は整いつつあると取ることができます。
しかし、2023年4月の植田氏による定例記者会見では金融緩和の維持を示したことで再度円安が進行しています。
植田氏の方針次第で相場変動に影響を与える可能性あり!!
アメリカはさらなる景気後退も?

2023年の米ドル/円は、前半は円高圧力が続くものの、後半からはふたたび米ドルが持ち直すという見方が強まっています。
ただし、その後もアメリカ経済の景気がさらに後退していけば、円高トレンドがより長引いていく可能性もあります。
1月発表の経済指標も思わしくなく、12月のISM製造業・非製造業指数はいずれも不景気のサインとなる50%を割り、生産者物価指数や小売売上高も、次々に予想を大きく下回る結果が出ています。
企業業績見通しについても、2022年10~12月期の決算発表で下方修正を行う主要企業が目立ち、減益の見込みも出ているほどです。
そもそも、利上げ自体に景気悪化の作用があるため、専門家の間では今後の退自体は避けられないという意見も根強いです。
国際通貨基金(IMF)では、2023年は世界経済の3分の1が景気後退におちいるとの見通しも示しており、もし世界同時株安などの事態になれば、リスク回避からより円買いが進んでいく展開も考えられるでしょう。
現状では、あくまでゆるやかな景気後退と見られていますが、今後もアメリカの経済指標には十分に気をつけていきましょう。
アメリカの景気が円高トレンドの期間を左右する!
FXなら円高でも利益を狙える!

2022年は大幅な円安で、米ドル/円が113→150円台まで上昇し、もし購入していれば最大37円程度の利益幅を見込めたことになります。
では反対に、米ドル/円が下落する円高では儲けることはできないのでしょうか?
FX取引では通貨ペアを「買い」「売り」のどちらでも取引をはじめられるため、為替相場が円安になっても円高になっても利益を上げるチャンスがあるのです!
もう少し分かりやすくいえば、FX取引では2つの通貨を交換する取引を行います。
そのとき、「買い(Ask)」なら通貨ペア(A/B)の左側の通貨(A)を保有することになり、「売り(Bid)」なら右側(B)の通貨を保有することになります。
■「米ドル/円」の場合
- 「買い」=米ドルを日本円で購入→米ドルを保有
- 「売り」=米ドルを日本円で売却→日本円を保有
したがって円高で日本円が上昇すると予想したら、「売り」で日本円を保有しておけばよいというわけです。
このようにFX取引では、トレンドの転換を見きわめながら、うまく「買い」と「売り」を使い分けていくのが重要なポイントとなります!
おすすめのFX会社
これから米ドル/円を取引してみたいという方に、おすすめのFX会社を紹介していきます。
FXが初めての方でも、以下の3つから選んでおけばまず間違いありません!
- DMM FX
- 外為オンライン
- ヒロセ通商
それぞれ特徴があるので、自分に合ったサービスを見つけてください。
※各社のスワップポイントは、2023年1月24日時点での1万通貨・1日あたりの数値を示しています。
DMM FX

おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A+ |
安全性 | A+ |
スプレッド | 0.2銭(原則固定) |
スワップポイント | 買い:210円 売り:-223円 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
米ドル/円を取引するのに最もおすすめなサービスが、DMM FXです!
取引コストとなるスプレッドは、米ドル/円ならわずか0.2銭と業界最狭水準、スワップポイントも2023年2月16日時点で160円と、とても高水準です。
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外為オンライン

おすすめ度 | |
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使いやすさ | A- |
安全性 | A+ |
スプレッド | 1.0銭(参考値) ※手数料:片道20円(1,000通貨) |
スワップポイント | 買い:205円 売り:-225円 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
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ヒロセ通商

おすすめ度 | |
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使いやすさ | A- |
安全性 | A+ |
スプレッド | 0.2〜2.0銭 |
スワップポイント | 買い:65円 売り:-185円 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
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円高・ドル安まとめ

ここまで、「2023年の円高・ドル安の予想・見通し」についてまとめてきました。
アメリカのインフレ率鈍化にともなう円高トレンドは、2023年に入ってもまだおさまる様子がありません。
今後の最大の山場は、「FRBの利上げ打ち止め」や「日銀の後継総裁」があきらかとなる2〜4月ごろに訪れると思われるので、少なくとも春ごろまではこの流れが大きく変わることはないでしょう。
それまでは、米国消費者物価指数や日銀総裁人事案など、要人の発言にも注意しながらうまく取引のタイミングをはかっていきましょう。
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