今回は、「NZドルの今後の予想・見通し」についてまとめていきます。
オーストラリアの豪ドルといえば、FX取引では今やすっかりおなじみの通貨ですよね。
しかし、お隣のニュージーランドのNZドルとなると、まったく取引したことがないという方も多いのではないでしょうか?
実は、NZドルは豪ドルと同じような値動きをしながら、より激しい変動率で利益を上げるチャンスの大きい通貨でもあるんです!
そんなNZドルは、今後どのような価格の予想・見通しとなっているのでしょうか?
この記事では、NZドルの過去チャートからこれまでの価格推移を徹底分析、そこから導き出された予想ポイントを元に、2023年以降の長期予想についても詳しく紹介していきたいと思います!
- 2023年前半はほぼ60ドル前後の堅調な推移
- 過去には景気と政策金利が価格に大きく影響
- 2023年以降はさらなる値上がりの可能性も!
- 豪ドルとの相関や中国経済の影響がポイント
- 主要産業の畜産・農産物の価格にも注目
- NZドルを取引するならDMM FXがおすすめ!

NZドルの取引をするなら、DMM FXの取引サービスがおすすめです。
業界最狭水準のスプレッドで取引コストを軽減、スワップポイントも高水準で、どこよりもお得にトレードできます。
現在は最大30,000円のキャッシュバックキャンペーンも開催しているので、ぜひ以下のボタンから口座開設してみてください!
\最大300,000円のキャッシュバック!/
Contents
【2023年6月】NZドル(NZD/USD)の現在の価格動向
の現在の価格動向.png)
2023年5月2日現在、NZドル(NZD/USD)の価格は0.61米ドルです。
コロナ・ショックからの回復以降は上昇トレンドが続き、2022年に入ってからも0.70ドル前後を堅調に推移しています。
新型コロナの感染が世界各国に広がるなか、ニュージーランドは徹底した水際対策と厳しいロックダウンによって封じ込めに成功してきました。
その結果、先進国のなかではいち早く景気回復を遂げ、10・11月にはニュージーランド準備銀行(RBNZ)によって2会合連続の利上げが行われています。
また、2023年も断続的な利上げを実施する見通しで、高い期待が持たれているのです。
NZDUSD相場で見ると、米ドルの買いが強い現在では下落している状況ですが、NZドル単体では上昇が強く期待されている通貨と言えます。
\最大300,000円のキャッシュバック!/
NZドルのこれまでの推移
これまで、NZドルはどのような価格推移をたどってきたのでしょうか?
ここでは、21世紀以降の大まかな流れについて、その背景とともに解説していきたいと思います。
【2001〜2005年】景気回復と利上げによる価格上昇

ニュージーランドでは1990年代後半から経済不況が続き、NZドルも2000年10月に初めて0.4米ドル台を割るほど低迷していました。
2001年以降は景気回復こそしたものの、やはり年間を通して0.4米ドル台前半の低水準となっています。
しかし、2002年3月頃から右肩上がりで大きな上昇トレンドになると、11月には0.5米ドル台を突破。
さらに、2003年には0.6米ドル台、2004年は一時下落するも最終的に0.7米ドル台と、その価格を順調に伸ばしていきます。
こうしてNZドルが上昇していった背景には、経済状況の改善に加え、ニュージーランドが高い政策金利を取ってきたことがあります。
2000年以降はたびたび利上げを繰り返し、常に5.00〜6.00%台の高金利が維持されていたため、それを目当てに多くの投資家が購入するようになっていったわけです。
【2006〜2010年】リーマン・ショックからの大幅利下げ

2006年に入ると、それまで赤字続きだったニュージーランドの財政収支が黒字へと転換します。
世界経済の好調もあいまって市場がリスクオン(リスクを取りやすい状態)となり、NZドルは2006年後半から翌年前半にかけて大きく上昇、2007年7月23日には初の0.8米ドル台へと達します。
しかし、ちょうどその頃アメリカでサブプライム住宅ローン危機が発覚し、その影響でNZドルも8月半ばに0.7米ドル台を割るまで急落してしまいます。
翌2008年8月にはリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻におちいり、世界金融危機へと発展、いわゆる「リーマン・ショック」で、NZドルの価格も年末までに一気に0.5米ドル台まで落ち込んでしまいます。
この間(2008年6月〜2009年4月)、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は景気対策として政策金利を8.25%から2.5%へと大きく引き下げており、それも価格の下落に大きな影響を与えたと考えられます。
2009年3月には、およそ7年ぶりとなる0.4米ドル台で底値となりますが、その後は世界経済も持ち直し、NZドルの価格も再び上昇トレンドへと突入、翌年までに0.8米ドル台に迫る勢いで推移することとなります。
【2011〜2015年】原油価格急落による下落

2011年以降も上昇トレンドは続き、7月末には史上最高値となる0.87米ドルを記録します。
2012〜2013年も0.8米ドル前後の高水準かつ安定的な推移となり、ニュージーランド準備銀行(RBNZ) は2014年3月におよそ5年ぶりとなる利上げに踏み切ります。
金利は7月までに段階的に3.5%まで引き上げられ、それに伴いNZドルも再び0.88米ドルの史上最高値を更新しました。
しかし、2014年後半になるとアメリカで石油や天然ガスが抽出可能となる「シェール革命」によって原油価格が急落、それに合わせてNZドルも年末までに0.76米ドル台まで落ち込んでしまいます。
原油価格そのものはあまりニュージーランド経済とは関係ありませんが、資源国であるオーストラリアが不利となったことで、その影響が及んでしまったわけです。
こうした経済的な不安から、RBNZは2015年6月から再び利下げに転じ、2016年11月までに段階的に1.75%へと引き下げます。
その影響もあって、NZドルは2015年9月に一時0.62米ドル台まで下落してしまいます。
【2016〜2020年】コロナショックからの速やかな回復

2016年に入るとNZドルの価格もやや持ち直し、6月には0.7米ドル台まで回復します。
2017年にはアメリカのトランプ大統領が就任、経済政策への期待から株価が大きく上昇し、市場がリスクオンとなったことで、7月末にはNZドルはおよそ2年ぶりとなる0.75米ドル台の高値を記録します。
9月には、右派ポピュリスト政党のNZファースト党が連立協議に入ったことで一時0.7米ドル台を割る急落となりますが、2018年に入ると再び0.7米ドル台前半に回復。
しかし、10月にはアメリカの利上げによる影響などで0.65米ドル台を割り込んでしまい、さらに翌2019年5月の自国の利下げによって、それ以降は0.6米ドル台前半の低水準で推移するようになります。
2020年に入るとやや持ち直しますが、3月頃から新型コロナの世界的な感染拡大によって再び急落、半月程度で0.6米ドル台前半から0.5米ドル台半ばまで落ち込んでしまいます。
しかし、徹底した水際対策や厳しいロックダウンが功を奏し、ニュージーランド国内では感染の封じ込めに成功、5月には500億NZドル(約4兆円)の基金も創設し、6月には早くも経済活動を正常化させるに至ります。
その結果、下半期は実質GDPがコロナ以前の水準に回復、NZドルも大きく上昇し、11月末までに0.7米ドル台まで戻すこととなります。
【~2023年】ロシア・ウクライナ情勢の悪化と米ドルの買い

2022年4月にかけては、NZドルの買いにより上昇傾向にありました。
新型コロナの影響を受けて0.25%の低金利を実施していましたが、2023年5月現在までで4.25%まで回復させたことが要因です。
また、上昇の背景にはロシアとウクライナの情勢悪化も要因となっていると考えられています。
ロシアは世界屈指の資源大国ですが、今回のウクライナ進攻を受け世界中から経済制裁を受けています。
その反面、資源をオーストラリアに頼る流れが加速し、密接な国関係にあるNZドルも連動して価格が高騰したのです。
情勢の悪化が続けば、今後もNZドルに買いが集中するのではないかと見られています。
また、現在は米ドル高が落ち着いたこともあり、徐々に価格は上昇中です。
ドル高の圧力が高まっていますが、NZドルにも買いが集中している状況です。
【2023年】NZドルの長期見通し・予想

2022年のNZドルは、ほぼ年間を通して0.60米ドル前後を推移しているため、年内もこの水準を維持・もしくは下落の継続があるでしょう。
今後の大きなポイントとなっていたのが、利上げについてです。
ニュージーランドは、2021年の終わりごろから本格的に利上げを実施し、それまで0.25%だった金利を2023年4月現在4.25%まで回復させました。
現在は主要国での利上げが続々とはじまっていますが、この流れはNZドルが先行していたと言えるでしょう。
ただし、米ドルの利上げも継続しており、世界的なドル高が続いていることから、NZD/USDでもまだまだ下落する可能性もあります。
\最大300,000円のキャッシュバック!/
【2023年以降】NZドル円の長期見通し・今後の予想
OECD(経済協力開発機構)の公表した予測では、ニュージーランドのGDP成長率は2022年が同+3.8%となっています。
2021年は市場の予想を上回る数字を出していることから、このまま順調に経済成長が続けば、2022年後半以降はさらなるNZドルの価格上昇を期待できるでしょう。
ここでもうひとつ、2022年以降の見通しを語る上で踏まえておきたいのがニュージーランドの政策金利です。
2021年は順調な景気回復を遂げたことから、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は10・11月の2会合連続で0.25%ずつの利上げを実行しました。
上げ幅自体は市場の予想を下回るものでしたが、インフレ率が高いことから、RBNZはさらなる金融政策の引き締め継続を表明しています。
ただし、金利の引き上げは限定的で高止まりを懸念されると、今後NZドルに売り圧力がかかる可能性は大いにあるので注意していきましょう。
このシナリオが現実のものとなれば、NZドルにはより強い価格上昇が期待できることになるでしょう。
その判断材料となるインフレ率にも、よく注目しておきましょう。
\最大300,000円のキャッシュバック!/
NZドルの予想ポイント
NZドルの価格を予想する上では、以下のポイントが重要となります。
- 豪ドルとの相関
- 実質GDPの上昇
- 中国経済の影響
- 畜産・農産物の価格
- 移民の増減
初心者の方は、この4点だけでも踏まえておくとよいでしょう。
豪ドルとの相関

ニュージーランドとオーストラリアは、ともにオセアニア地域を形成する先進国として、経済的にとても密接な関係にあります。
そのため、両国の為替相場はお互いに連動しやすいという特徴があります。
たとえば、ニュージーランドは産油国ではありませんが、オーストラリアは鉄鉱石を始めとした資源大国のため、原油などの資源価格に影響されやすく、それが結果的にNZドルを左右することもあります。
近年では原油との相関はやや低くなっていますが、ほかにも中国では鉱業や不動産分野での経済減速が目立っており、それが貿易国のオーストラリアに影響し、NZドルを押し下げる要因となる可能性もあります。
NZドルを購入する場合には、こういったオーストラリアの経済事情にもよく目を向けていくようにしましょう。
現在は原油高が続いている事で、オーストラリアの豪ドルも堅調に推移していますが、2022年の懸念事項の1つである事から、原油高にストップの声がかかると言われています。
また、豪ドルだけではなく、同じ資源国通貨のカナダドルとも連動するケースがあります。
実質GDPの上昇

2020年以降は、新型コロナの影響により各国のGDPが下落しています。
ニュージーランドも同じような下落をしており、経済への懸念がささやかれていました。
年 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q |
---|---|---|---|---|
2021年 | +2.8% | -3.7% | ||
2020年 | -1.2% | -11.0% | +13.9% | -1.0% |
2019年 | +0.5% | +0.5% | +0.7% | +0.1% |
2018年 | +0.8% | +1.2% | +0.2% | +1.1% |
2017年 | +1.1% | +1.1% | +0.8% | +0.8% |
しかし、2021年の4期には+4%ほどの上昇予想となるなど、経済再開への影響が強く見られているのです。
世界的に見ても早いペースで経済回復している事から、実質GDPの上昇によるNZドルへの期待は高いと言えるでしょう。
中国経済の影響

ニュージーランドの輸出総額は、中国とオーストラリアだけで全体の40%を占めており、なかでも中国が4分の1を超える割合で最多となっています。
そのため、NZドルは中国経済の動向にも左右されやすい一面を持っています。
中国は2020年から始まった新型コロナ感染拡大の封じ込めにいち早く成功し、世界でも数少ないプラス成長を達成した国となりました。
その勢いは2021年上半期まで続いていましたが、夏頃から変異種の拡大や工業生産の低調などで、景気の減速が目立つようになっています。
9・10月には、製造業購買担当者景気指数(PMI)が不景気の水準となる50%を2ヵ月連続で下回り、その先行には不透明感が漂っています。
このように、NZドルを運用する際には、必ず中国の経済指標やニュースなどにも十分に注意するようにしてください。
\最大300,000円のキャッシュバック!/
畜産・農産物の価格

ニュージーランドでは、羊毛や乳製品などの畜産と、果実や木材などの農産が主要産業となっています。
これらだけで輸出総額の6〜7割を占めているため、NZドルの運用においてはその価格変動もよく見ておく必要があります。
ただし、畜産・農産は工業などに比べて景気の影響を受けにくい分野で、コロナショックにおいてもそれほど大きな価格変動は起こっていません。
むしろ、そのような安定した主要産業があったからこそ、ニュージーランドはいち早く経済回復を遂げることができた、ということもできるでしょう。
移民の増減

ニュージーランドでは、1999年に政権についた労働党によって、積極的な移民政策が行われてきました。
それと歩調を合わせるように経済も回復を遂げてきたため、その増減もNZドルの価格予測をする上では重要なポイントのひとつとなります。
しかし、近年では年間100万人超を数えていた純移民数も、コロナ以降の2020年3月〜2021年3月の1年間では、わずか6,600人にまで激減しています。
2010年以降は右肩上がりだった個人消費も大きく停滞、経済を減速させる要因ともなっています。
来年1月以降には、ワクチン接種者を対象に入国規制を段階的に緩和していく予定ですが、一方で政府は、低スキル労働者を中心に移民の受け入れを縮小する方針も示しています。
NZドルの長期的な予測をしていく上では、この移民政策の行方についても注目しておきたいところです。
2023年野村證券のNZドルの予想・見通し

大手証券会社の野村證券では、NZドルの値動きをどのように予想しているのでしょうか。
2021年前半にNZドルが好調となった背景には、乳製品や農産物、資源価格の上昇に加え、市場の予想を上回る雇用統計の結果があったと分析しています。
さらに、新型コロナの封じ込めによる経済活動の活発化や、それに伴うニュージーランド10年国債利回りの上昇も好材料として挙げています。
2023年には、NZD/JPY価格86円台への上昇もあり得るとしていますが、その要因の1つがRBNZの金融政策引き締めに積極的な点です。
また、主力商品である乳製品の価格堅調を維持すれば、買いに転じる投資家が増えるとしています。
ただし、段階的な利上げは市場の冷え込みに影響する懸念もあるとの見通しも立てています。
\最大300,000円のキャッシュバック!/
【見通しを踏まえて】NZドルは購入すべき?

ここまでの見通しを踏まえた結論をいうと、現在のNZドルはズバリ「買い」といえます。
2021年の価格推移はここまでかなり堅調で、大きく下落するような不安材料はほとんどありません。
今後の実質GDPの伸びや、利上げの可能性を考えれば、さらなる価格上昇も期待できるでしょう!
オーストラリアの貿易収支が黒字を記録しているのも、NZドルの後押しになると考えます。
ただし、一方で注意しておきたいのが中国経済の減速とアメリカの量的緩和の縮小です。
特に、アメリカではインフレ圧力が強まっていて、来年半ば以降と予想されている利上げが、前倒しで行われる可能性も十分にあります。
そうなれば、NZドルにとっては不利な展開となるでしょう。
また、新型コロナの感染拡大はヨーロッパを中心にいまだ続き、11月には南アフリカで新たな変異株が確認されたことから、各国が渡航禁止などの規制を強めています。
こうした動きが広まれば、世界経済にもマイナスとなり、ニュージーランドにも影響が出てくる可能性があります。
これらの動向に注意を払いつつ、ニュージーランドの利上げのタイミングを見計らって運用していくとよいでしょう!
NZドルを購入するならDMM FX

NZドルを購入するなら、DMM FXのサービスを利用するのがおすすめです!
業界最狭水準のスプレッドで、NZドル/米ドルなら1.6pipsと、取引コストを大幅に抑えることができます。
NZDJPYのスワップポイントも、買いポジションで1Lotにつき3円(2023年6月2日現在)と、他社よりもお得な水準となっています。
取引ツールには、初心者向けから上級者向けまで各種取り揃え、スマホアプリからもスムーズな操作で、いつでもどこからでもトレードに集中することができます!
サポートも24時間体制で、電話やメール、さらにLINEからでも気軽に問い合わせできるので、深夜のトレードでも安心。
今なら、口座開設+取引で最大200,000円のキャッシュバックをもらえるチャンスなので、ぜひこの機会に始めてみてください!
\最大300,000円のキャッシュバック!/

NZドルの予想・見通しまとめ

ここまで、「NZドルの今後の予想・見通し」についてまとめてきました。
ニュージーランドは新型コロナの素早い封じ込めに成功、先進国のなかでもいち早く経済の正常化を果たしました。
その勢いで2020年後半はNZドルも大きく上昇、2022年も年間を通じて安定した高水準の価格を維持していました。
今後の経済成長や利上げの可能性を考えても、ここからさらに価格上昇していく可能性は高く、とてもおすすめの通貨といえるでしょう!
DMM FXならよりお得に運用することができるので、興味を持った方はぜひこちらから取引を始めてみてください!
\最大300,000円のキャッシュバック!/