今回は、ETF(上場投資信託)銘柄の1つ「VT」について詳しくまとめていきます。
投資を行う上で重要なのが、分散投資によるリスクヘッジです。
この分散投資を世界中に対して出来る金融商品が、VTです。
VTは、世界中の株式銘柄に対して分散投資しているETF(上場投資信託)で、変わりゆく世界経済に対してより安定的な投資を期待することができるでしょう。
この記事では、そんなVTの特徴から過去チャートの分析、さらにそこから導かれる将来への見通しまで細かく徹底的に解説していきたいと思います。
- VTは世界中の株式銘柄に対して分散投資できるETF
- 13年間で約2倍もの価格上昇をしている
- 現在の価格変動の大きな要因はアメリカ経済によるものが大きい
- 長期投資、資産運用の一環としての投資に向いている
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VTとは?

VTは、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの略であり、そのベンチマークは小型、中型、大型合わせて約8,000銘柄で構成されています。
ETFとは、金融商品取引所に上場されている投資信託のことであり、価格変動はおもに株価指数と連動するようになっています。
VTはその中でも世界中にあるあらゆる株の中から約8,000銘柄厳選して構成されているETFで、全世界にある投資できる市場時価総額の98%以上をカバーしているのでVTに投資するということは世界に投資することと一緒なのです。
2008年6月24日から10年以上運用されているETFで、その純資産額は2023年6月現在261.16億ドル、日本円に換算すると2兆8,682億円にも上り、1口あたりの基準価格は94ドル(約14,000円)となっています。
VTの特徴
VTには、金融商品としてどのような特徴があるのか気になるところです。
VTには主にポイントとなる以下の3点があります。
・リスク分散長期投資に向いている
・運用コストが他の金融商品と比べて圧倒的に低い
・長期運用であれば配当金も期待できる
リスク分散と長期投資に向いているが注意が必要

VTは、ETFの中でも値動きが比較的安定して右肩上がりしている銘柄です。
もともと世界約8,000銘柄に対して投資しているため、一つの国や地域、または特定の分野の会社に偏ることもないため値動きが安定しているのです。
しかし、アメリカ市場が構成銘柄の50%以上を占めるため、実質的な値動きはアメリカ経済に大きく影響を受けやすいです。
ただし、VTの構成銘柄は世界の経済状況により変わるため、今はアメリカ経済に影響を受けやすくても将来はどうなるかわかりません。
その例として、2020年1月と2021年3月とではアメリカと中国の構成銘柄に対する割合に変化があります。
2020年1月ではアメリカが56.3%、中国が3.6%の割合でしたが、約1年後の2021年3月ではアメリカが56.7%、中国が4.9%という割合でした。
2023年5月現在では、アメリカ57.30%、中国4.10%という割合になっています。
今後、中国の割合が増えていき仮に35%程度まで構成割合が増えたとすれば、アメリカのみならず中国の経済状況も変動の要因になるということです。
また、構成割合が多い国の経済状況に影響を受けやすいということは、その国の経済状況が悪くなれば、VTの価格も下がる可能性が高くなります。
VTは比較的堅調に推移するETFですが、運用する際は、構成銘柄の割合をチェックしながら常に経済状況を把握しておく必要があります。
運用コストが圧倒的に低い

VTは経費率が0.08%と、FXや株式など他の金融商品と比べて圧倒的に低くなっています。
経費率とは、ETFを運用する際に発生する年間コストが純資産額に対してどれくらいの割合占めているのかを示したものであり、その年間コストを日割りした分が毎日の基準価額に反映される仕組みになっています。
他の世界株式に投資しているETFやアメリカ株のETFと比べても圧倒的に低いため、かなりコストを抑えて運用できるといえるでしょう。
このコストの低さであれば長期投資としても運用し続けても運用コストを気にせずにいられますので、長期投資先として運用コストが低いことは大きなメリットといえるでしょう。
長期なら配当金も期待できる

ETFにも、通常の投資信託同様に分配金を受け取ることができる銘柄があります。
VTもそのひとつで、配当利回りは2~3%程度です。ただし、VTの価格はずっと右肩上がりを続けていることもあり、分配金自体が増えたとしても利回り自体は増えず基本的に横ばいであることが多いです。
2020年分の分配金に関しては新型コロナウィルスによるコロナショックの影響もあって下がってしまい利回り自体も1.66%程度まで下がってしまいました。
しかし、長期運用していた場合は、市場価格自体は年々上がり続けているため、2009年3月ごろから運用していれば1口当たり19ドルと実に利回り7.8%にまで上がったわけです。
2023年3月時点での配当利回りは2.20%となっています。
VTを取引できる証券会社
それでは、実際にVTを取引するIG証券を使うのがおすすめです。

おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A |
安全性 | A+ |
取引方法 | CFD(差金決済取引) |
最小取引単位 | 1口 |
取引手数料 | 2.20セント/1株 |
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VTのこれまでの株価推移・チャート
ここからは、過去にVTがどのような推移で価格変動してきたのかについて見ていきましょう。
実際に運用する際に過去の値動きを見ておくことはとても大切ですので確認してみてください。
2008年~2011年「運用開始直後にリーマンショックそこから徐々に上昇」

VTの運用は、2008年6月24日から始まっています。
当初49.45ドルでスタートした価格は、2009年2月には約半分の26ドル付近まで下落しました。
2008年というのは世界経済にとって大きな転換期でありました。それは、2008年9月当時アメリカの有力投資銀行であった「リーマンブラザーズ」が破綻したのです。これをきっかけに世界経済は大打撃を受けました。
それの影響を受けてしまったVT価格は開始直後に大暴落してしまったのです。
それから開始時の49ドルに戻るまでに約2年かかりました。
しかし、2011年3月には東日本大震災が起きたこともあり、元に戻った価格も再び下落してしまいます。
2012年~2019年「世界経済が安定、VT価格も上昇」

40ドル近辺まで下がったVTでしたが、2012年からは徐々に上昇し、2013年2月には50ドルを突破しました。その後も順調に上昇し続け、2015年5月には63ドルまで上昇しました。
順調に上昇していたVTですが、2016年2月には53ドル付近と10ドル近く下落します。このころは北朝鮮の核実験など地政学的リスクが大きかったため、世界情勢が再び不安定になり始めた時期でもありました。
しかし、同年11月のアメリカ大統領選でトランプ大統領が誕生したことをきっかけに再び価格が上昇し始め、2018年には78ドル近辺と当時の最高値更新を果たします。その後も少し下落する場面はありましたが、2019年12月時点ではついに80ドルを突破しました。
2020年2月~10月「コロナショックにより再び大暴落」

順調にみえた2020年コロナショックにより再び世界経済は大きな打撃を受けることになります。2019年末に80ドルまで上昇したVTは、コロナショックを受け62ドル付近と20ドル近く下落してしまいます。
このころ、世界中で新型コロナウィルスの感染者が急増し、あらゆる大都市でロックダウンが行われたことにより、あらゆる株価が下落しました。
その後、ワクチン開発や一時的な感染者数減少により再びVT価格は上昇し、7月には元の80ドルまで戻し、8月には84ドルと再度高値更新を果たしました。
2020年11月~2021年8月「コロナワクチン接種開始により世界的株高」

コロナショックにより一時的に大打撃を受けた世界経済でしたが、コロナワクチン開発による世界各国での接種開始により再び明るい兆しが見られ、2020年末から現在2021年8月にかけて世界的な株高によりVTも最高値を更新し続け、8月現在は106.31ドルと大幅に上昇しました。
2022年~2023年現在「米国株安の影響を受けて下落も徐々に回復」

2022年に入ってからは、VTの大きな下落が続いています。
これは、米国株全体での下落が影響したものです。
2022年5月には、FRBの早期利上げが実施されているにも関わらず、アメリカのインフレ懸念から株売りが続いています。
2022年1月には100ドル付近を推移していたVTも、6月には80ドル台まで下落をしたのです。
しかし、6月より反発を見せ始め、2023年5月現在では約91ドルまで価格を上昇させました。
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VTの今後の予想・見通し
ここまでのポイントを踏まえ、実際に2023年以降にVTがどのような価格推移をしていくか、その見通しについて紹介していきます。
今後実際に投資していくうえで、予想していく土台にしてみてください。
VTの予想①:米利上げが止まると下落も落ち着くか

2023年4月現在、世界的に物価上昇が続いているので、各国で利上げペースが加速しています。
米国株は連動して下落していますが、今後は米利上げの上昇が落ち着くとチャンスと考えられるでしょう。
このまま世界的に景気が上向けば、世界各国の株価が上昇しそれに連動してVTの価格も上昇する可能性があります。
VTの予想②:米国以外の国の台頭による価格上昇

現在VTを構成する国の割合として一番多いのは過半数をしめるアメリカです。したがってアメリカ経済の動向にVTも大きく影響を受けているのが現状です。
つまり、アメリカ経済が下向けばVTの価格も下落してしまいます。
しかし、近年中国経済が発展していることもあり、中国の構成割合も徐々にではありますが、増加しています。
このように他の国の割合が大きくなっていけば、1つの国の経済動向に振り回されづらくなるので価格が今よりも安定して上昇し続ける可能性があります。
VTの予想③:新たな地政学的リスクによる下落

2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災、2020年のコロナショックなど世界では何年かに一度大きな経済ショックが起こります。
現在のコロナショックが収束したとしても今後また新たな危機によって世界経済が下向いてしまう可能性はありますので、それに対する備えが必要です。
2023年現在はロシアとウクライナ情勢の悪化が懸念されていますが、そのような予期せぬ世界のリスクには目を向けていくべきと言えるでしょう。
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VTを取引する際のQ&A
VTの取引についてよくある質問をまとめてみましたので、気になる項目がある人はチェックして理解を深めておきましょう。
VTの構成銘柄は?

VTは、世界中の小型、中型、大型株約8,000銘柄で構成されるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとしています。
VTは、様々な国の銘柄から構成されていて、現在は「構成上位10か国」、「構成上位10銘柄」「セクター別」にみると以下の割合になっています。
【構成国上位10か国】
国名 | 割合 |
---|---|
アメリカ | 57.0% |
日本 | 7.4% |
中国 | 4.6% |
イギリス | 4.1% |
スイス | 2.7% |
カナダ | 2.6% |
フランス | 2.6% |
ドイツ | 2.5% |
オーストラリア | 2.0% |
台湾 | 1.7% |
【構成銘柄上位10】
企業名 | 割合 |
---|---|
Microsoft | 2.8% |
Apple | 2.8% |
Amazon | 2.2% |
アルファベット | 1.6% |
1.0% | |
Alibaba | 0.7% |
ジョンソンエンドジョンソン | 0.7% |
テンセント | 0.7% |
バークシャーハサウェイ | 0.7% |
VISA | 0.6% |
【セクター別割合】
セクター | 割合 |
---|---|
テクノロジー | 20.3% |
金融 | 18.3% |
資本財 | 12.9% |
消費者サービス | 12.4% |
ヘルスケア | 12.2% |
VTはいくらから購入できる?

VTの基準価額は、1口当たりの価格を示しています。
2023年6月時点で基準価額は94ドルですので、日本円に換算すると約14,000円から取引できることになります。
また、IG証券ではCFDによる証拠金取引が可能なので、25%の3000円程度からでも取引できることになりますのでさらに小額から始められます。
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どのような投資方法が向いている?

VTは、価格自体右肩上がりであるため、長期投資が向いています。
世界中のあらゆる銘柄に投資しているETFであり、時価総額に応じて銘柄を自動調整するため、一度買い付けたら終わりではなく毎月など定期的に買い付けることでよりリスクヘッジになり安定します。
しかし、現在はアメリカ経済に大きく影響受けることから価格が下がった時点で買い付けて上がったところで売るというキャピタルゲインにも向いている側面もあるので、自分の投資スタイルに合わせた投資方法でも問題ありません。
しかし、利回り自体は下がっているものの分配金自体は上昇していますので長期的に運用するのがおすすめです。
VTまとめ

ここまで、「VT」についてまとめてきました。
VTは、世界47か国、8,000銘柄以上の投資できるETFで、最近は株高の影響もあり価格がどんどん上昇している銘柄でもあります。
現在は、アメリカの比率が大きいためアメリカ経済に大きく影響することや、セクターと投資先市場に偏りはあるものの時価総額に応じて銘柄が調整される特徴もあることから今後の世界情勢によっては大きく割合が変わる可能性もあります。
しかし、分配投資に変わりはないため、値動きとしては安定して上昇してくと考えられます。
興味を持った方は、まずはぜひIG証券で口座開設して取引を始めてみてください。
他にもFXや株式投資などをはじめ、バイナリーオプションから独自のサービスであるノックアウト・オプションなど多種多様なサービスが用意されていますので、幅広く投資していきたい人にもおすすめです。
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