今回はトルコリラのリスクについてくわしく解説していきたいと思います。
トルコリラの金利はとても高くて、投資をすると高いリターンを見込まれるというのは、聞いたことがあるのではないでしょうか?
ですが、逆に高金利通貨は怖いという意見もあるはず。
- トルコリラの金利は40.00%!?
- アメリカの金利が大きく影響している!?
- サヤ取りでリスクを抑えて投資できる!
この記事ではトルコリラにはどんなリスクがあるのか徹底的に解説していくので、是非最後、まで見てみてください。
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Contents
トルコリラの特徴|リスクが高いと言われる理由は?
この記事では、トルコの通貨リラについてまとめていこうと思います。
2018年に大暴落を経験しましたが、ボラティリティの高い通貨の1つであると思います。
今回は、そのトルコリラのリスク要因、そしてそれを踏まえた対策や投資の手法に関してまとめていきます。
価格が下落傾向にある
これは、トルコリラのチャート推移です。
昨年2018年8月に1トルコリラあたり23-24円台から、数日のうちに16円台まで急落するという相場を経験しました。
2023年9月現在は6円台にまで落ち込んでおり、2018年の価格からすると約半分以下の落ち込みです。
2008‐2009年のリーマンショック以前の1トルコリラ100円を頂点として下落傾向は続き、現在は8円台で取引されています。この10年間で80円近くも円高に振れていることになります。
また、2022年には米国金利の利上げを見据えて新興国が徐々に利上げを進める中、その流れに反発したトルコは利下げのビジョンを掲げて大幅な下落をしています。
トルコ中央銀行はトルコリラ安を食い止めるために。2021年12月に2度のリラ買いを実施しましたが、大きな効果は得られませんでした。
今のトルコの抱える問題が解決されない限り、この下落傾向が継続されるか、あるいは今現在の水準を保ちレンジ的な相場が続くのではないかと思われます。
トルコ経済にポジティブなニュースや、地政学的なリスクが緩和されない限り、今現在の価格から大きく買われる可能性は低いと思います。
そのトルコの抱える問題や地政学的なリスクについて、この記事の後半でたっぷりと説明していこうと思いますが、簡単に言ってしまうとトルコ経済の経常赤字と高インフレ率、そして地政学的リスクなどのその他外的要因であると思います。
金利が高い
リーマンショック以降、世界各国の中央銀行は政策金利を低く設定しており、特に先進国ではその傾向が顕著になっています。
それとは対照的に、新興国通貨は高い金利が設定されています。その中でも、トルコリラは群を抜いて高く、40.00%という超が付くほどの高金利が設定されています。
政策金利とは…
各国の中央銀行が定める、民間銀行に融資する際の金利。経済全体における金利の基準としてもとられ、民間銀行が一般企業に貸し出す金利や国債の金利などに大いに影響する。
日本の政策金利が-0.1%、アメリカが5.25%、EU圏が4.50%であることと比較すると、どれだけ高いのかというのが明らかになると思います。
そのため、トルコリラに投資するFXトレーダーの多くはこの高金利による高いスワップ金利を受け取るために、「買い」のポジションを長期的に保有しています。
スワップ金利とは…
2つの通貨を交換する際に生じる金利差調整分のこと。高い金利の通貨に投資すると、スワップ金利が利子としてもらえる。
FXではレバレッジ取引を行うため、損失が保有資産を上回る段階でロスカットされるということがありますが、少ない量のポジションと多めの投資資金を確保すれば、仮に損失が大きくなった場合でも強制的にポジションが切られることはありません。
また、5円台から0円になる可能性も現段階では極めて低いと思いますので、損失の量も限られてくると思います。
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トルコリラ投資のリスクは?
トルコリラへの投資において、リスクは大きく分けて政治、資金、地政学、経済などにおけるリスクに区分けされます。
政治的なリスク
第一の政治的なリスクは、エルドアン大統領の強権政治です。
トルコの大統領制度移行に伴い、立法、行政、司法における権限を握り、また反政権的な発言や批判は罰せられる対象になります。このような現大統領の強権的な政治がリスクであると言えます。
また、このような強硬的姿勢はアメリカとの対立を深めるきっかけにもなりました。
米国人牧師ブランソン氏が、トルコにおいてクーデター未遂事件の関係者に対して支援したとの疑いをかけられたために拘束されていました。
それに対してトランプ大統領は、キリスト教徒からの支持を獲得するためにトルコに対して牧師の解放を要求しました。
この米国人牧師拘束問題を契機として、アメリカとの対立が一層高まり、トルコからのアルミニウムや鉄鋼などの輸入に対して関税を引き上げるといった問題が通貨の価値を引き下げる要因ともなりました。
関税を引き上げられることを恐れたエルドアン大統領は、最終的にアメリカ側の提案に妥協し牧師の解放は実現しました。
資金的なリスク
トルコ国外への資金流出もトルコリラ下落の1つの大きなリスクとなっています。
その要因として、アメリカの政策金利の度重なる上昇や米中摩擦問題などに起因する将来への先行き不透明感などがあげられると思います。
リーマンショック以後、世界各国の中央銀行は資金の調達を安易にするために政策金利を下げてきました。
そんな環境のもと、新興国などは比較的高い金利を定めていたために先進国から資金が流出し、トルコなどの新興国へ流入していく傾向が見られました。
しかし、2017年以降、アメリカのQE終了とともにアメリカの政策金利が上昇しました。
当然のことながら、アメリカは国内一の経済大国で、新興国よりも信用リスクが低いため、リーマンショック以後より盛んであった先進国から新興国への資金流入に歯止めがかかました。
今現在のアメリカの政策金利は5.25~5.50%で、2022年3月より段階的な利上げ実施が行われています。
そんな環境下において、比較的投資リスクの高いトルコリラなどの新興国通貨よりもアメリカドルへの魅力が高まり、新興国からアメリカへの資金還元の傾向が強まっていると言えます。
QEとは…
量的緩和を意味し、市場のお金の量を増やし流動性を高めるために、中央銀行が国債や株式などの証券を購入し、お金を市場に注入するオペレーションのこと。
もう1つの要因として、米中貿易摩擦や世界経済の成長の減速懸念などによる先行き不透明感です。
経済大国1位と2位であるアメリカと中国は貿易収支の見直しを協議しており、関税の引き上げなどにより2国間の貿易量の減少が予測されています。
また、アメリカや中国の経済成長の停滞・減速や、EU圏内の国々の中には実際にリセッション(景気後退)入りを示唆している国もあり、リーマンショック以後からの世界経済の回復・成長にかげりが見えてきました。
また、次に説明するトルコの政情不安もあいまり、先行き不透明感からリスクを避けた、比較的安全なアメリカなどの先進国への資金流出が起こっていると言えます。
地政学的なリスク
少し昔は、ウクライナにおけるロシアのクリミア半島事実上の支配によって東欧地域の地政学リスクが高まり、近隣国家の通貨に影響を与え、トルコリラもその1つでした。
2022年2月には、ロシアが本格的な軍事進攻をしてウクライナへの攻撃をしている事が話題となっています。
ロシア、ウクライナにとっても重要な位置や関係性にあるトルコは、今回の戦争による影響を受けやすいです。
2022年8月24日には、トルコのエルドアン大統領がクリミア半島返還は国際法の要請であると表明しており、さらなる確執を生む可能性も高いと言われています。
ウクライナやトルコだけでなく、世界的な経済リスクにつながるのではないかと言われています。
失業率
トルコの失業率はおおよそ10%(2023年時点)で、比較的高い数値となっています。2020年は下降傾向にありましたが、2018年の4月につけた9%台から再び上昇傾向を強めています。
また、2022年10月に発表されたトルコ失業率は10.2%になるなど、依然として高い失業率が問題になっているのです。
背景には、トルコの経済状態の悪化やシリア・イラクからの難民問題があげられると思います。トルコが8.50%という驚異的に高い政策金利を設けているのは、トルコにおける高いインフレ率に対処するためです。
トルコリラの通貨安により、外国製品や輸入している原料等の価格が高騰し、高いインフレが起こっています。
それにより、国民の購買力が落ち込み生産量が減少傾向にあります。
また、シリア・イラクなどの地域から職や安全な場所を求めてやってくる移民・難民が、トルコの人口増につながり、労働市場において労働力の過剰供給となっているといった状況になっています。
利下げのリスク

高い金利が付いているトルコリラですが、過去には20%以上もの高金利通貨として高い人気がありました。
しかし、2023年5月時点では8.50%にまで利下げが実施されました。
トルコの政府内では金利が高い=悪と考えられているため、利下げが実施されてきました。
2022年は世界的なインフレから各国で利上げが行われましたが、トルコは世界各国の方針に逆行して金利を下げています。
8.50%にまで下がってからは据え置きを続けていますが、2023年6月には大幅に15%までの利上げに方針転換を行っています。
また、2023年11月現在には40.00%まで金利が引き上げられていますが、まだ金利の見通しは立っていません。
格付け
アメリカ系格付け会社、Moody’s, S&P, Fitchによるトルコ国債の格付けは以下の様に、よくもなく深刻なほど悪くもないといった状態で、安心のできない結果であると言えます。
Moody’s | B2 | 見通し:否定的 |
---|---|---|
S&P | BB- | 見通し:弱含み |
Fitch | B+ | 見通し:否定的 |
3社そろって、格付けをBクラスに設定しており、今後の景気の状態などによっては変動する可能性があります。
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トルコリラにリスクヘッジして投資する方法・手法は?
トルコリラは以上に説明してきたとおり、多くのリスクを抱える通貨で、投資対象としては比較的リスクが高くなります。
ここでは、そんなリスクの高い通貨に投資する際の、対処法についてまとめてみました。
レバレッジを抑える
レバレッジをかけると、レバレッジなしと比べて、利益も25倍になりますし、損失も25倍になります。
比較的安全な通貨への投資であれば構いませんが、リスクの高い通貨への投資ではレバレッジを抑えたいということもあります。
開設したFX口座では、自分のリスクの許容度にあったレバレッジを選ぶことができ、5倍や10倍のレバレッジコースを選ぶことも可能になります。ですので、あなたのリスクの許容度にあった投資が可能になります!

積立や複利運用をする
一度にまとまった金額を投資に回すよりも、毎月少額ずつ投資資金として積立ることで、安全な資産管理が可能になります。
FXではオンラインバンキングを通して直接口座に入金することができますので、簡単にネットを使って口座からの入出金が可能です。
また、トルコリラのポジションを保持して得られたスワップ金利を、新たなポジションをとる資金にすることで、指数関数的に資産を増やしていくことができます。
さらに新たに入金する必要もなくなりますので、トルコリラのような高金利通貨であるからこそ、この複利運用の効果を出すことができます。
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サヤ取りをする
もう1つ、サヤ取りでリスクを軽減することができます。
サヤ取りとは、「買い」(ロング)のポジションと「売り(空売り)」(ショート)のポジションをもって、リスクヘッジ(リスク回避)をすることです。
ショートポジション(空売り)とは…
金融商品を初めに売り、買いなおす手法。価格が下落すると見込める時にとるべきポジション。
世の中には金融商品は数え切れないほど存在しますが、中には連動性が高く同じような価格変化をしているものもあれば、真逆の値動きをするものもあります。
この連動性の高い2つの金融商品を「買い」と「売り」の両方のポジションを組み合わせて投資することをサヤ取りと呼びます。
そうすることで、市場が急激に変動した場合でも、一方のポジションでは損失がでても、もう一方のポジションの利益で損失をカバーすることが可能になります。
仮に、トルコリラ円の「買い」のポジションを持った場合、違う新興国通貨(アフリカランドなど)の「売り」を入れることです。
ここでポイントになるのが、スワップ金利狙いの投資であるならば、金利の高い通貨ペアの方に「買い」のポジションで、金利の比較的低い通貨ペアの方を「売り」のポジションで入ることです。
当然ながら、高金利通貨を「買わなければ」その金利はもらえませんので、組み合わせやそれぞれのポジションの量が重要になってきます。
仮に、実際にトルコリラ円の通貨ペアでシミュレーションしてみると、
- 1万通貨「買い」:LIGHT FX口座 スワップ金利 +23円
- 1万通貨「売り」:GMOクリック証券口座 スワップ金利 -18円
→1日当たりの利益:5円
毎日、リスクヘッジされた投資手法で5円の利益がもらえるのはうれしいですよね。
これを1年間保有すれば、大きな利益になりますので、もっとポジションの量を増やしたり、長期的に持つことで、さらに大きなリターンが見込まれます!
ただし、スワップの付与額は時期によって頻繁に異なるので、事前に必ずチェックしておきましょう。

トルコリラを運用できるおすすめFX会社
それでは次にトルコリラを実際に運用できるおすすめFX会社を紹介します。
下記で紹介する会社はスワップポイントが高いので、スワップ運用に最適です。
LIGHT FX

おすすめ度 | ![]() |
---|---|
使いやすさ | A |
安全性 | A |
スワップポイント | 35円 |
スプレッド | 1.6銭(原則固定) |
1年間運用時の利益(1万通貨) | 6,570円 |
トルコリラを購入するなら、LIGHT FXが非常におすすめです。
この会社の特徴は、業界最高水準のスワップポイントを安定して提供しているということです。
よく一般的なFX会社では、一時期高いスワップポイントを提供している場合でも、その後は低いスワップを設定する場合がありますが、LIGHT FXならその心配がありません。
常に高いスワップを提供しているので、月ごとに収益のバラツキが少なく、長期運用に向いています。
スワップポイントが低い会社を選んでしまうと、年単位で比べた時にかなり大きな違いが出てきますので、注意しましょう。
スワップ運用をする際はLIGHT FXを使っていくと高い収益性を期待できます。
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みんなのFX

おすすめ度 | ![]() |
---|---|
使いやすさ | A |
安全性 | A |
スワップポイント | 35円 |
スプレッド | 1.6銭(原則固定) |
1年間運用時の利益(1万通貨) | 6,570円 |
次に紹介する会社はみんなのFXです。
この会社はLIGHT FXと同じくスワップポイントが高いので、長期でトルコリラを保有するには最適の会社です。
また、基本的なスペックはLIGHT FXと変わらないため、他の高金利通貨を取引したいと思っている方は口座の使い分けをすることができます。
- LIGHT FX:トルコリラ
- みんなのFX:メキシコペソ
FX会社ごとに資金を分けることができますので、スワップ投資にはおすすめの方法です。
是非詳細を見てみてください。
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▼みんなのFXの評判や口コミは下記から読むことができます。

トルコリラのリスクまとめ
以上まで、トルコリラのリスクに関して書いてみました。
今日の振り返り。。。
- エルドアン大統領の強権政治と諸外国との政治的な対立。
- アメリカの度重なる利上げや世界経済の景気減速による先行き不透明感 -> リスクを避けるムード
- ロシアとウクライナ情勢の悪化
- 高い失業率や高インフレ率が示すトルコ経済の弱さ
具体的にはこれらのリスクがあることを覚えておきましょう。
また、トルコリラの投資法には以下のものがありましたね。
- レバレッジを抑える
- 積立・複利運用
- サヤ取りによるリスクヘッジ(リスク回避)
経済状況や経常収支などのファンダメンタルズな部分での悪化や、地政学リスク、政情不安やその他の外的要因によって、いまだにトルコリラに追い風が吹くような状況とは言えません。
しかし、かといっても8.50%の高金利通貨ですので、しっかりとしたリスク管理をすることにより魅力的な投資先の1つであることにかわりありません。
トルコリラ投資をするならLIGHT FXがおすすめ。
まだ口座開設をしていない方は今のうちに開設しておきましょう!
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