今回はSPYDについて、投資初心者の方でもわかりやすいように解説していきます。
SPYDは配当利回りが高い銘柄で構成されており、信託報酬が低めなETFになります。
しかし、主要銘柄があまり聞いたことがない企業というのも特徴なので、今後の株価の推移がどのように推移するか、さらに本当に投資をしても大丈夫かについてまとめます。
これから投資を始めようと思っている方に、特徴や今後の予想や見通しだけではなく、SPYDに投資できる証券会社も合わせて紹介します。
- アメリカの高配当のETF
- S&P500をベンチマーク
- 約80銘柄で構成
- 主要銘柄は不動産関連銘柄が多い
- 配当利回りが約5.00%と高め
- SPYDはIG証券で取引するのがおすすめ
- IG証券はSPYD以外のETFも投資が可能な証券会社

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SPYDとは?
SPYDは約80銘柄で構成されている、長期投資向きのETFです。
名称はSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFで少し長めですが、見て分かる通り、S&P500の高配当株式のETFになります。
ETF(Exchange Traded Fund)とは、日経平均株価やS&P500、NYダウなどの指数に連動している投資信託の1つです。
SPYDのようなETFの最大の特徴は、複数の銘柄で構成されているので分散投資をすることができるところです。
100銘柄で構成されているETFに投資をすれば、100企業に薄く広く投資をすることができますし、200銘柄で構成されているなら200企業に投資ができます。
SPYDは約80銘柄で構成されているので、80企業に分散投資をすることができると言うことになりますね。
他のETFと構成銘柄数を比べてみると以下の通りになります。
SPYD | 約80銘柄 |
HDV | 約70銘柄 |
VYM | 約400銘柄 |
VOO | 約100銘柄 |
VTI | 約3640銘柄 |
QQQ | 約100銘柄 |
SPYDのように構成銘柄数が少ないと、1つ1つの企業の株価の影響が出やすくなります。
なので、主要銘柄の構成次第で株価に大きく影響する場合があるので、注意が必要です。

SPYDのチャート画面を見ると、右肩上がりに上昇しているように見えますが、他のETFと比べると物足りなさを感じます。
さらに、コロナショックで一気に下落をしていますが、価格は元に戻っていますので、今後上昇するか気になるところですね。

- SPYD
- HDV
- VYM
- VTI
全銘柄でコロナショック時に一番下落しましたが、すべて回復傾向にあります。
比較するとSPYDが最も安定感があり、現在も上昇トレンドの過程にあると言えるでしょう。
SPYDの特徴
続いて、SPYDの特徴について詳しく解説していきます。
- 配当利回りの高い銘柄で構成
- 主要銘柄が有名企業ではない
- 信託報酬が低め
配当利回りの高い銘柄で構成

SPYDはS&P500の中でも配当利回りが高い銘柄で構成されているので、長期投資先として人気があります。
他の配当利回りが高いETFと、比べると以下のようになっております。
SPYD | VYM | HDV | |
配当利回り | 6.00% | 2.44% | 4.00% |
このように配当利回りが比較的高いとされている、VYMやHDVよりもSPYDの方が配当利回りが高いことが分かりますね。
他のVYMの3.38%とHDVの4.00%も十分高い数値なのですが、SPYDは4.70%とかなり高いです。
やはり、S&P500の中でも配当利回りが高い銘柄で構成されているので、4.70%という利回りが設定されているのでしょう。
約80銘柄で構成されており、分散投資ができるため長期投資を考えている方からすると、大きなメリットになりますね。
さらに、3月・6月・9月・12月に配当金が受け取れるので、定期的に配当を受け取れるのもメリットになります。
なので、SPYDは4%後半の利回りを定期的に受け取れるETFということになりますね。
主要銘柄が有名企業ではない

SPYDはあまり聞いたことがない銘柄で構成されているのが特徴です。
一度、主要銘柄を見てみましょう。
銘柄 | セクター |
アイアン・マウンテン | 工業 |
インターパブリック・グループ・オブ・カンパニーズ | コミュニケーション・サービス |
シーゲイトテクノロジー | 情報技術 |
パブリック・ストレージ | 不動産 |
ウェルタワー | 不動産 |
リージェンシー・センターズ | 不動産 |
アバロンベイ・コミュニティーズ | 不動産 |
エクイティ・レジデンシャル | 不動産 |
フェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト | 不動産 |
コノコフィリップス | エネルギー |
このようにSPYDは不動産セクターが多くを占めており、マイクロソフトやアップル、アマゾンなどの超有名なIT企業が主要銘柄に構成されていないのが特徴です。
なので、今後急成長する可能性は比較的低いと考えられていますが、配当利回りが高く設定されているので、今後も長期投資先として有望視されております。
SPYDの主要銘柄は不動産セクターが多く占めているので、不景気になってしまうとどうしても株価に影響が出てしまいます。
なので、不景気になると配当金を払う余裕がなくなるため、SPYDの株価の下落につながる可能性があります。
今後、SPYDが伸びるかどうかは構成銘柄次第ということになりますね。
信託報酬が低め

SPYDは信託報酬が低めに設定されているので、長期投資に向いていると判断できます。
そこで、配当利回りの高いETFの信託報酬を比べてみましょう。
SPYD | VYM | HDV | |
信託報酬 | 0.07% | 0.06% | 0.08% |
このように、SPYDの信託報酬は0.07%なので、低めに設定されていることがわかりますね。
ちなみに、QQQやTECL、SPXLと比較すると、さらに低く設定されていることがわかります。
- QQQ:0.2%
- TECL:1.08%
- SPXL:1.01%
配当利回りが高いVYMやHDVと比べると差がないように感じますが、他のETFと比べるとだいぶ差があることがわかります。
ちなみに、信託報酬というのは投資信託に対する手数料のようなもので、信託報酬のパーセンテージが高いと、それだけ引かれる手数料が多くなるということになります。
なので、ETFのような長期投資先を見つけるときは、信託報酬が低い物を選ぶのも大事になります。
信託報酬は毎日引かれるものなので、SPYDのように低く設定されているETFを選ぶのも大事ですし、長期投資する1つの判断材料として考えることができます。
しかし、信託報酬が低くても今後の伸びがイマイチだったり配当利回りが低く設定されているものは、投資先としてあまり良くないでしょう。
なので、信託報酬や配当利回り、今後の見通しなどのバランスを考えて投資をするのがベストだと考えられます。
SPYDを取引できる証券会社

おすすめ度 | |
---|---|
使いやすさ | A- |
安全性 | A- |
特徴 | ノックアウトオプションができる |
公式サイト | IG証券はこちら |
SPYDはIG証券で投資をすることができます。
IG証券はSPYDだけではなく、VYMやHDVなどの配当利回りが高いETFにも投資をすることが可能です。
さらに、株の取引やFX、バイナリーオプションもできるので、幅広く投資をすることができます。
IG証券はETFの投資だけではなく幅広く投資ができるので、上級者向けの証券会社だと思われますが、初心者の方でも扱うことが可能です。
というのも、IG証券はノックアウトオプションを使うことができるので、これから投資をしようと思っている方も安心して取引をすることができます。
IG証券は無料で口座開設することができるので、幅広く投資をしたいと考えている方はこの機会に口座開設をしましょう。
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SPYDのこれまでの株価推移・チャート
SPYDのこれまでの株価の推移を、投資初心者の方でもわかりやすいようにチャート画面を使って解説します。
- 2015年10月に設定された
- 過去6年間の伸びがイマイチ
- コロナショックで大きく下落した
2015年10月に設定された
SPYDは2015年10月に設定されているので、わりと新しいETFということになります。
以下がSPYDのチャート画面になるのですが、設定されてから期間が短いことがわかります。

このようにSPYDは設定されてから期間が短いことが分かりますね。
VYMは2006年11月16日でHDVは2011年3月29日が設定日なので、比較するとSPYDは新しい配当利回りが高いETFだとわかります。
- VYM:2006年11月16日
- HDV:2011年3月29日
ちなみに、以下の画像はVYMとHDVが設定されてから現在までのチャートです。


このようにSPYDは設定されから現在までで、6年ほどしか経っていないので、情報不足や実績不足がデメリットとして挙げられます。
過去6年間の伸びがイマイチ

SPYDが設定されてから現在までのチャート画像を見ると、伸びがイマイチと感じる方もいるかと思います。
配当利回りが高く設定されているVYMやHDVと比べると、そこまで伸びていないようにも見えます。
SPYDはここ数年で急成長してきたIT企業が主要銘柄に構成されていません。
主要銘柄が不動産関連銘柄なので、今まで株価が一気に伸びてこなかったのだと予想することができます。
しかし、まだ新しいETFということもあるので、構成銘柄次第では一気に急上昇する可能性も否定はできません。
コロナショックで大きく下落した

SPYDはコロナショックで大きく下落しましたが、元の株価まで戻ってきているのが分かります。
しかし、他のETFと比べると大きく下落していますし、戻りが鈍いこともチャート画像を見ると判断できるかと思います。
SPYDはコロナショックで大きく下落はしましたが、元の株価まで回復しています。
SPYDの今後の予想・見通し
SPYDの今後の予想と見通しについて、チャート画面を使ってわかりやすく解説していきます。
- 景気変動の影響を受けやすい
- 今後も上昇する可能性がある
- コロナショックのように下落する可能性もある
景気変動の影響を受けやすい
SPYDは景気の変動の影響を受けやすいので、不景気になると株価が下がる可能性があります。
やはり、不動産関連の銘柄は不景気になると、どうしても株価は下がってしまいます。
なので、主要銘柄が不動産関連となっているのSPYDは、今後の景気によって株価は変動すると予想することができます。

銘柄 | セクター |
パブリック・ストレージ | 不動産 |
ウェルタワー | 不動産 |
リージェンシー・センターズ | 不動産 |
SPYDの主要の不動産セクター銘柄を比較したチャート画像なのですが、コロナショックで大きく下落していることが分かりますね。
なので、今後の景気次第でSPYDの株価は上昇と下落、どちらも考えられます。
今後も上昇する可能性がある

こちらはSPYDの主要銘柄の中の、不動産セクター以外のトップ3をチャート画像に表示させました。
銘柄 | セクター |
アイアン・マウンテン | 工業 |
インターパブリック・グループ・オブ・カンパニーズ | コミュニケーション・サービス |
シーゲイトテクノロジー | 情報技術 |
先ほどの不動産関連の銘柄とは違い、コロナショックでも大きな下落が見られなかった銘柄もSPYDの主要銘柄として構成されています。
特にシーゲイトテクノロジーは大きな上昇を見せており、他のアイアン・マウンテンとインターパブリック・グループ・オブ・カンパニーズはコロナショック前よりも株価は上昇しています。
確かにSPYDの主要銘柄に不動産関連の銘柄が構成されているので、今後の景気によって大きく下落する可能性はあります。
しかし、シーゲイトテクノロジーやアイアン・マウンテン、インターパブリック・グループ・オブ・カンパニーズなどの工業や情報技術、コミュニケーションサービスの銘柄も構成されているので、今後上昇する可能性は0ではありませんね。
コロナショックのように下落する可能性もある
SPYDの主要銘柄は不動産関連の銘柄が多いので、今後コロナショックのように下落する可能性はあります。
銘柄 | セクター |
パブリック・ストレージ | 不動産 |
ウェルタワー | 不動産 |
リージェンシー・センターズ | 不動産 |
アバロンベイ・コミュニティーズ | 不動産 |
エクイティ・レジデンシャル | 不動産 |
フェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト | 不動産 |
チャート画像を見ると、パブリック・ストレージは伸びていますが、他の銘柄の伸びがイマイチなので、先ほど紹介した報技術やコミュニケーションサービス関連の銘柄の株価が上昇しても足を引っ張る形で下落することも考えられます。
ETFは定期的に構成銘柄を入れ替えるので、景気によってSPYDの主要銘柄の中から不動産関連の銘柄が減ると予想することができます。
なので、SPYDは不動産関連の銘柄が多いから、今後上昇する可能性は低いと考えるのではなく、構成銘柄の入れ替えも頭に入れてSPYDを見ていくといいでしょう。
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SPYDを取引する際のQ&A
最後にSPYDの取引の際によくある質問をまとめました。
- どこの証券会社で取引ができる?
- いくらから取引ができる?
- おすすめの投資方法は?
どこの証券会社で取引ができる?

SPYDの取引をするならIG証券がおすすめです。
IG証券はSPYD以外の配当利回りが高いETFにも投資することができるので、投資初心者の方でも分散投資をすることができます。
さらに、IG証券はETFだけではなく株やFXの取引、バイナリーオプションもできるので、幅広く投資をすることが可能です。
なので、ETFのように長期投資だけではなく、デイトレードのように短期間で利益を上げる投資方法も、IG証券の口座を開設すれば可能です。
さらに、IG証券はCFD取引ができるので、買いだけではなく売りでもポジションを持つことができます。
なので、下がると思った場面でも利益を上げることが可能になるのです。
IG証券は上級者だけではなく初心者の方でも扱うことができるので、この機会に口座開設をしておきましょう。
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いくらから取引ができる?

2023年9月15日現在のSPYDの価格は5356円なので、IG証券で投資をするなら約5365円あれば取引が可能です。
ですが、IG証券は株価指数取引をする際にレバレッジを10倍までかけることができるので、SPYDの最低取引額は536円ということになります。
レバレッジをかけて少ない資金からSPYDに投資をすることは可能ですし、上昇すれば大きく利益を伸ばすことができるかもしれません。
しかし、レバレッジは大きく利益を伸ばせる可能性があるだけではなく、大きく損をする可能性もあるのです。
なので、SPYDをレバレッジ取引をする際は注意が必要です。
おすすめの投資方法は?

本記事でまとめた通り、SPYDのおすすめの投資方法は長期投資になるでしょう。
SPYDの特徴は配当利回りが高く信託報酬が低いことなので、長期投資に向いていると判断することができますね。
SPYDの構成銘柄を見ると、不動産関連の銘柄に少し不安に感じてしまいますが、工業や情報技術、コミュニケーションサービス関連の銘柄の伸びを見ると、長期的には上昇する可能性があると予想できます。
しかし、SPYDを購入すれば必ず儲かるかというと、そんなことはありません。
コロナショックのように一気に株価が下落する可能性もあるので、SPYDで利益を上げたいのであれば、常にニュースや株価をチェックする必要がありますね。
SPYDまとめ
本記事では、SPYDの特徴や今後の株価の予想について、チャート画面を使って解説しました。
- SPYDは約80銘柄で構成されている
- S&P500の高配当銘柄で構成されている
- 配当利回りが約5.00%と高め
- 不動産関連銘柄が不安要素
- おすすめの投資方法は長期投資
- SPYDはIG証券で取引するのがおすすめ
- IG証券は無料で口座開設できる!
SPYDは約80の高配当銘柄で構成されているETFで、投資方法は長期投資がおすすめです。
今後上昇する可能性はありますが、不安要素もあることもわかりましたね。
なので、SPYDに投資をする際は常にニュースや株価のチェックを忘れないようにしましょう。
SPYDはIG証券で取引ができるので、この機会に口座開設をしましょう。
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